キャリアパスポートの親のコメント例文を紹介!保護者のメッセージ欄や小学校1年生のおうちの人からの書き方も解説!
子供がキャリアパスポートというプリントを持ってきてきたのはいいけど、保護者コメント欄があってどう書けばいいのか迷いますよね?
キャリアパスポートには、子供を肯定して応援するコメントを書きましょう。
私たちが学生のとき、そんなもの書いたかな?という保護者は、書き方がわからなくて当たり前なんです。
実は、キャリアパスポート(キャリアノート)は、2020年から始まった新しい取り組みです。
キャリアパスポートの保護者コメント欄によっては、子どもやる気も将来も変わってくるので気をつけたほうがいいですよ!
小学生、中学生、高校生に教えている非常勤講師の私が、キャリアパスポートについて解説していきます!
- キャリアパスポートの保護者例文
- キャリアパスポートって何?
- キャリアパスポートってなんで始まったの?
キャリアパスポートの親のコメントは何を書けばいい?
キャリアパスポートは、小学生から高校生まで記入するもので、将来自分があの時どのように考えていたかを振り返るときに使われます。
自分の成長を確認し、なりたい自分を思いえがくことを目的にしています。
ところで、親御さんたちはキャリアパスポートって初めて聞いたのではないでしょうか?
知らないのに、どんなコメントを書けばいいのかわかりませんよね。
それもそのはず。キャリアパスポートは2020年から始まったもので、新しい取り組みなんです!
親が学生のときはなかったと思いますが、実は同じようなことをしていたかもしれません。
文部科学省のHPを調べてみると、1999年から似たような活動をした資料があります。
(2006年にはキャリア教育推進の手引きという名前で登場しています。)
中学生のとき職場体験をしませんでしたか?あれもキャリア教育の一環だったみたいです!
ちなみに私は駿河竹千筋細工という伝統工芸の職場体験へ行き、現在は芸術系の仕事に就いています。
仕事は丁寧にしなければいけないと、厳しさを学びました。
他にも私のクラスでは、スーパーの精肉店、お花屋さん、ケーキ屋さんなど近所のお店が体験先でした。
精肉店に行ったクラスメイトは、しばらくお肉食べられなかったそうです…
キャリアパスポートの本題に戻りますね!
学校から配られる保護者向けの文書には、このように書かれています。
ご家庭でも、お子様の学びをご覧いただき励ましの言葉をかけてあげてください。
つまりキャリアパスポートには、子供を励ます言葉を書いてください。
文部科学省HPでも、年齢別にどんなコメントを書けばいいのか表示されています。
文部科学省が作成したリーフレットを載せますので、興味がある方は見てみてくださいね!
それでは、求められるコメントを、年齢別にご紹介します。
小学生
児童が書いたことを肯定するコメント。児童の気持ちに寄り添ったコメント。
中学生
自尊感情や自己有用感を高められる言葉でコメントする。
高校生
保護者にコメントをもらわない場合もある。保護者のコメントをもらわなくても、面談で見る場合がある。
生徒が思っていることを、教員と保護者が共通の意識で理解することが大切。
キャリアパスポートにコメントはしなくても、見た後に肯定する言葉かけをするといい。
年齢ごと違いは多少ありますが、子どもの書いたことを否定せず、応援コメントを書き成長につなげるようにするといいですね。
キャリアパスポートには子供の意見を肯定したコメントを書く
具体的にどんなメッセージを書けばいいか、例文をご紹介します。
小学1年生・おうちの人からの例文
キャリアパスポートに肯定コメントを書くとわかりましたので、実際にどのように書けばいいか、例文を紹介します。
文部科学省HPを見ながらキャリアパスポートの例を作成したので、一緒に見ていきましょう。
1年生~2年生
子どもの記入に寄り添った、温かいメッセージを書きましょう。
できていなくても、できるようにした行動や、頑張り続けていることを肯定するコメントを書くといいですよ!
1年生
- がっこうにいくのをがんばったね。2がっきも、たのしんでがっこうにいってね
- まいにちおんどくがんばったね。じょうずによめているよ
- まいにちけいさんカードをがんばったね。けいさんできるようになったね
- おともだちがたくさんできてよかったね
- しゅくだいをまいにちしているね
- あさがおきれいにさいたね
2年生
- 毎日学校に行っているね
- お友だちにしんせつにできたね
- お手伝いしてくれてやさしいね
- けいさんが早くなったね
- むずかしいかん字がかけるようになったね
- りっぱなやさいが育ったね。おいしかったね
豆知識ですが、褒める時は「すごい」でなく、「〇〇ができたね」と認めてあげると効果的です!
3年生~5年生
1年間の成長に触れ、次の学年へ前向きな気持ちで進級できるようコメントします。
子どもがコメントを読んだときに、自分は大切にされている、期待されていると思えるメッセージがいいです。
3年生
- かかりのしごとをしっかりやったんだね
- 1年生に教室をおしえてあげてやさしいね
- 全校せいとの前で作文を発表してがんばったね
4年生
- しょう来のゆめは〇〇なんだね、叶えるために〇〇したいね
- 学校でいろんな発見をしたね
- 自分から進んで行動できているね
- 星のかんさつ上手にできたね
- お手伝いをしてくれて助かっているよ
- いつも応援しているよ
- すてきな目標を作ったね
- 目標達成できるように応援しているね
- クラブが始まったね。新しい事がんばってね
5年生
- しょう来のゆめは〇〇なんだね。叶えるために〇〇しよう
- あいさつが元気にできたんだね。みんないい気持ちになったね
- 自分で気がついて行動したのはすばらしいね
- 運動会では負けてしまったけど、みんなで協力することを学んだね
- 〇〇行事は、みんなの記憶に残るできごとだったね
- 〇〇くんはとても大切な役割をしたね
- 来年は6年生だね。最高学年がんばってね
- お手本になる6年生になろうね
6年生
最高学年として、希望をもたせるメッセージが好ましいです。6年間の振り返りで、子どもの成長や自己実現を認めるコメントも書くといいですね。
6年生
- 小学校がんばったね。中学校でもがんばってね
- 夢に向かってがんばる〇〇くんを、お母さんは応援しています
- いつもお手伝いをしてくれてありがとう。優しいね
- 中学校でもいろんな大会で優勝しようね
- いつも努力しているね。〇〇の夢が叶うように、お母さんも協力するね
中学生のキャリアパスポートに書く保護者コメントの例文
中学は反抗期もあり、なかなか素直に話す機会はないのではないでしょうか。
私が教員免許を取得するとき、一番指導が大変なのが中学生と聞きました。
放って置いてほしい反面、甘えたい気持ちもあるのが中学生です。
「何を考えているのかわからないから」と放っておかず、子どもがやっていることを認めてあげるといいですね。
身近な存在の教員や保護者からのメッセージは、子どものやる気や自己肯定感に繋がります。
キャリアパスポートは中学校が終わったら高校へ送ります。
中学1年生
- 中学生活に慣れてきたね。勉強もがんばっているね
- 学力テスト〇位おめでとう。この調子でがんばろう
- 部活がんばっているね。大会応援しているよ
- 県大会優勝おめでとう。〇〇の頑張りが認められたね
- 生活習慣の乱れが気になるよ。早寝早起きをしよう
- 地域の活動で活躍したね。近所の人がほめていたよ
- お母さんが知らないことを知っていてびっくりしたよ。また教えてね
中学2年生
- 体育祭活躍していたね、かっこよかったよ
- 課外授業でいい体験をしたね。一生の思い出になったね
- 文化祭楽しくてよかったね。クラスの子たちともっと仲良くなったね
- いよいよ部活の中心だね。先輩に負けないようがんばれ
中学3年生
- 修学旅行でいろんな体験ができてよかったね
- 部活お疲れ様。〇〇が一生懸命できるものが見つかってよかったね
- 〇〇が好きなものを伸ばせるといいね
- 〇〇がしたいことを実現するには今どうしたらいいか、一緒に考えよう
- 中学校頑張ったね。高校に行っても応援しているよ
- 中学校おつかれさま。高校でもがんばってね
- 〇〇高校合格おめでとう。これからもっと楽しいことが待っているよ
- 受験勉強がんばったね。〇〇高校の生徒になるなんてすごいね、これから楽しみだね
- 困ったことがあったら話してね
高校のキャリアパスポートに書く保護者コメントの例文
高校生のキャリアパスポートは、保護者からのコメントはあえて書かず、中学と差別化をしている場合もあります。
キャリアパスポートのコメントをもらう人を、自ら選ぶ高校もあるそうです。
保護者コメントは書かないけれど、三者面談などでキャリアパスポートを確認する機会があります。
この確認をすることで、教員、生徒、保護者で共通認識を持つことができます。
三者面談の時は、このようなメッセージを子どもに送るのはいかがでしょうか。
高校生への声掛け
- 〇〇、いつもがんばっているね
- 〇〇が将来したい仕事ができるように協力するからね
- 部活でこんなに活躍したんだね。毎日練習をがんばってきた結果が出たね
- さすが〇〇高校の生徒だね。しっかりしているよ
- 実習で仕事内容が詳しく知れてよかったね
- 卒業までに〇〇できるようになるといいね
- 大学に行っても応援しているからね。困ったことがあったら相談してね
- 今までがんばってきたね。社会に出ても大丈夫。これからも応援しているからね
キャリアパスポートをなくしたら?
キャリアパスポートをなくしてしまった!という場合は、担任の先生へ問い合わせしましょう。
学校ごとに対応が違いますが、なくした場合は再度作成する可能性が高いです。
文部科学省HPでは、紛失した場合の対応についてこう書かれています。
「キャリア・パスポート」を含めた各学校における文書等の取扱いは、各学校やその設置者の定めるところによりますので一概には申し上げられませんが、一般的には、可能な範囲で情報を集め、再度作成することが重要と考えます。
引用:「キャリア・パスポート」Q&A(R4 3月改定)
知り合いの先生に、無くしたらどうすればいいか聞いたところ、やはり覚えている限り再度作成するそうです。
現段階では就職先や提出する書類ではなく、自分の将来や振り返りのために作成するものなので、自分が大丈夫ならそこまで気にしなくてもいいと思います。
キャリアパスポートを紛失されるかたも多いようで、「高校入試に必要なのになくしてしまった」という声もあります。
隠そうとせず、ないと気づいたら早めに担任の先生に正直に話しましょう。
2020年に実施されたばかりなので、まだ慣れていない方が多いと思います。
どのプリントでもそうですが、もらったらすぐ書いて提出するのをおすすめします。
私は忘れっぽくて物をよく無くすので、子供がもらったプリントはすぐ書いて連絡袋に入れるようにしています。
キャリアパスポートに関するQ&Aはこちらのページから確認できますので、わからないことは確認してみてくださいね。
まとめ
- 小学生には児童が書いたことを肯定するコメント
- 中学生には自尊感情や自己有用感を高められる言葉でコメント
- 高校生はコメントをしない場合もあるが、見た後に肯定する言葉かけをする
キャリアパスポートはお子様が自立するための指南書として2020年に作られました。
将来を見据えたり、自分はこう思っていたんだと振り返ることができるものです。
あのとき親は自分を応援してくれていたんだ。よし、これからもがんばろう!と思えるコメントを書くといいですね。
こちらの記事では、意気込みを一言で表す例文について書かれています。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません