大理石調フローリングのデメリットは何?キズが付いたら補修はどうするの?ワックスは必要?毎日の掃除方法もご紹介♪
ホテルのような高級な雰囲気を味わえる、大理石調フローリング。そんな大理石調フローリングにもデメリットはあるんです!
部屋の印象を大きく左右するのが床です。大理石調フローリングは、スタイリッシュな内装とよく合い、モダンでおしゃれな印象を与えてくれます。
木目フローリングではどうもしっくりこない時、理想のイメージに近づける選択肢のひとつにもなりますね。
長い時間家で過ごすことを考えると、自分に合った好きな床であることは、大変重要です!
大理石調フローリングには、注意しなければならないことがいくつかあります。ここではメリット・デメリットをご紹介します♪
大理石調フローリングのデメリットは何?
大理石って、どんな石?
大理石は石灰岩が変化してできた石です。英語でMarbleと呼ばれ、ギリシャ語の「光の中で輝く」というのが語源です。
いわゆるマーブル模様が特徴で、高級感や光沢があります。ハイグレードな住宅で使われているイメージです。
その模様は同じものがなく、大理石の床だとゴミやほこりが目立ちにくくなります。耐震性も石だけに、他の建築材料と比べると、はるかに高い一品です。
そもそも、フローリングって?
木質系の材料を使って張りやすく仕上げた床材のことです。フローリングには2種類あります。
単層フローリング | ・無垢フローリングとも呼ばれ、天然木を加工して形を整えた素材 ・天然木をそのまま加工しているため、木目の柔らかいぬくもりを感じられる ・木の調湿機能もそのまま生かされる ・年月の経過により色が変化し、味わいを増すことも特徴 |
複合(複層)フローリング | ・複数の合板を貼り合わせて形を作り、仕上げとして表面に天然木の薄板を貼ったもの ・種類(バリエーション)が豊富で、様々な機能を持たせることができる ・傷や汚れ、水に対応したもの 遮音性を取り入れることも可能 |
つまり、大理石調フローリングとは?
複合(複層)フローリングの表面を大理石調のプリント柄で仕上げた特殊な床材、ということになります。
普通のフローリングと同じ施工で設置することができるため、本物の大理石よりコストを抑えることができます。「本物は高くて手が出せない」とうい方に人気です。
お手軽ながら、仕上がりは本物と見分けがつかないレベルです。柄とつや感が大理石にそっくりです!
そんな大理石調のフローリングですが、デメリットもあります。
見た目はゴージャス、高級感がありますが、無機質で冷たい印象を持たれることがあるかもしれません。
毎日過ごす場所としては寒々しく、暖かさが物足りないと感じることもあるでしょう。
また、夏場は足裏のひんやり感が気持ちいいのですが、冬場には少々冷たいかもしれません。靴下やスリッパが必要で、床暖房もあるとなおよいでしょう。
つやがあることから、滑りやすく注意が必要です。高齢者や小さな子供がいる家庭では、床が硬いため転んでケガをしてしまう場合があります。
転んだ時用に、カーペットなどを敷いておいてもよいでしょう。
またペットを飼っている場合も同様です。愛犬・愛猫が走って遊び、止まり切れずに壁にドーン!なんてことが起こるかもしれません。
大理石調フローリングの補修ってどうやるの?
もちろん、大理石調フローリングは本物の石ではありません。
ですので、普通の木目フローリングと同じで、先のとがったもの、硬いものを落とすとキズやへこみができます。
できれば物を落とさない、落とすことの少ない部屋に使用するのが理想です。たとえば、トイレや玄関です。
フローリングの補修キットが、ホームセンターなどで販売されています。自分でやってみることもできます。
・へこんでいる部分に、接着剤を充填
・表面から飛び出している接着剤をカッターの刃で削り取り、平らにする
・これを何度か繰り返し、へこみにしっかり充填させる
・目の細かいやすりなどでまわりの床とぼかしながら、表面を滑らかにする
・その上から塗装する
小さなへこみだと、修復した場所がわかりにくくなるかと思います。ですが、微妙な色合いやまわりの床とのつや合わせが大変かもしれません。
大きなキズやへこみは、補修専用業者に依頼されることをおすすめします。キズの大きさやへこみの深さにもよりますが、10000円から30000円ほどの料金が相場です。
キズの程度で作業時間が異なるため、作業時間で料金が決められている場合には、費用が上乗せされる場合もあります。
作業費とは別に、出張費がかかる業者もあります。会社から出張場所までの距離によって出張費を加算する業者もあるそうです。
業者によっては、見積りの際に出張費を含めていないことがあります。見積りを出してもらった時には、出張費が別でかからないかを確認するとよいでしょう。
大理石調フローリングの「鏡面仕上げ」と「つや消し仕上げ」
・鏡面仕上げ:光沢があり表面がキラキラしていて、より高級感がアップ
・つや消し仕上げ:光沢を消しているのでマッド(くすんでいる)自然な印象になり落ち着いた雰囲気
普段の生活でできる細かいキズについては、付きにくく目立ちにくいのが特徴の床です。
鏡面仕上げの床では、よく歩くところだけつやがなくなってきてしまいます。つや消し仕上げの床だと、あまり目立つことはないようです。
大理石調フローリングの掃除はどうすればいいの?
掃除はゴミやほこりをモップや掃除機で取り除いて、固く絞ったぞうきんで拭くだけです。普段の掃除はモップや掃除機だけで十分です。
色によっては、ゴミやほこりが目立ちます。「すぐに掃除をしなければ!」という気持ちになって、衛生的によいかもしれません。
ちょっと汚れが付いた時には、ぞうきんで水拭きすればいいだけです。 べたべた汚れなどは、フローリングクリーナーなどを使えば、より簡単に落とせます。
水が染み込みにくく、耐水性が比較的高い床とは言えますが、フローリングなので木材です。
板のつなぎ目などから水分や湿気は染み込みますので、あまり頻繁な水拭きは床を傷めてしまいます。
具体的には変色であったり、湿気を吸うことで床板が膨張し、床板同士が押し合いの形になることから、床板の端部が持ち上がる方向に変形します。
どのフローリングでも同じことが言えますが、水拭き後はなるべく乾燥させるように気を付けて下さい。しばらく風通しをよくしておくことが大事です。
基本的に大理石調フローリングは、ワックス不要のものがほとんどです。不要ですが、汚れ防止やすりキズ防止のためにワックスをかけても大丈夫です。
「ワックス不要」の正しい意味をご存知ですか?これは、ワックスをかけても、かけなくてもどちらでもいいですよ、という意味です。
ワックスをかけなくても、いつまでも新築のようなキレイなフローリングを保てます、という意味ではありません。勘違いしないようにしましょう。
ワックスをかける場合、以前にかけたことのある床のときには、古いワックスをはがすところから始めなければなりません。その場合はワックスはがし液を使用します。
・ワックスはがし液をスポンジなどで床に広げる
・そのまま3.4分おく
・ワックスが溶け始めるので、プラスチックのへらやブラシでワックスをはいでいく
・ワックスはがし液が残らないように、ぞうきんで拭き取る
・しっかりすべてを取り除くため、これを数回繰り返す
この作業のあとに、新しいワックスをかけます。フローリングワイパーやワイパーシートを使ってかけましょう。
うすく広げるのがキレイに仕上げるコツです。乾いたらかける、を2.3回繰り返せば完成です。
目には見えないような細かいすりキズでくすんでいる感じは、ワックスで対応できます。
大理石調フローリングは、すべて同じとは限りません。ワックスを選ぶ時には、使用しているメーカーに問い合わせみることをおすすめします。
自分でワックスかけをするのは、なかなかの重労働かもしれません。そんな時は業者に依頼することもできます。ハウスクリーニングの業者に依頼しましょう。
フローリングの業者より、掃除に関する技術・知識を持っている場合が多いそうです。
ワックスはがし作業を別料金で請求される場合もあるようですが、10帖以下で10000円から30000円が相場です。
業者による料金の違いは、作業内容やワックス剤の違いによって発生します。
家具の移動を全く行ってくれないところもあれば、大型荷物まで移動させてくれる業者もあります。
洗浄作業が手作業のところ、機械のところ、作業人数やワックスを塗る回数も違ってきます。
安価なワックスを使用して料金を下げたり、経験未熟な作業員が来たりすることもあります。
見積りを取り、内容をしっかり確認してから依頼することをおすすめします。
大理石調フローリングの取り扱いメーカーは?
代表的なフローリングメーカーで、大理石調フローリングの取り扱いがあるか調べてみました。
メーカー | 取り扱い |
パナソニック | アーキスペックフロア 石目調 |
リクシル | 大理石調タイル |
永大産業 | 取り扱いなし |
大建工業 | ハピアフロア石目柄 |
ウッドテック | 石目調シート |
ノダ | 石目調化粧シート |
ウッドワン | 取り扱いなし |
このように、様々な取り扱いメーカーがありました。ハウスメーカーや工務店でも取り扱いはあるそうです。
色も白、黒、ベージュ、グレー、ブラウンなどがありました。
メーカーによっては、大理石調を「石目調」「石目柄」と呼んでいます。フローリングそのものではなく、シートタイプやフロアタイル、フロアマットもありました。
表面を印刷技術によって大理石模様にプリントした、タイルやマットのこと
裏がシールタイプになっている粘着式、滑り止め付き置くだけタイプなどがある
大理石調の床にあこがれはあるけれど「既存の床をはがしてまではできない」「賃貸物件なのでムリ」
そんな方向けのものが、大理石調(石目調)シート・タイル・マットになります。
リフォームの技術は大幅に進化し、今や重ね張りが主流になっています。
床の上に大理石調(石目調)タイル・マットを敷き詰めるだけで、本物そっくりの大理石調床に仕上がります。
ボンドが不要だったり、カッター・定規などの最小限の道具で施行が可能です。DIYできちゃいます♪
簡単に取り外せるので、汚れたりキズが付いたら、その部分を取り換えるだけでOKです。賃貸から出る場合も取り外すことが可能です。
水や汚れにより強い素材を使えば、お家のトイレもホテルのような高級感のある空間に仕上がりますよ!
特に清潔に保ちたい水回りには、機能が充実した大理石調マット・タイルを選びましょう。
まとめ
- 大理石調フローリングは高級感があるが、無機質な感じもある
- 大理石調フローリングは硬くて滑りやすい
- 大理石調フローリングの小さいキズの補修は可能 ワックスですりキズが隠せる
- 大理石調フローリングは掃除は楽だが、過度な水拭き厳禁
床はインテリアの要です。床が豪華だと、空間全体のグレードが上がります。
あこがれの大理石調フローリング。モダンで高級感もありますが、デメリットもあります。
その特徴をよく知り、上手に活用し、お家時間を満喫しましょう♪
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