お供えののしに名前なしは大丈夫?連名の書き方、内・外のしと色の違いは?一周忌や初盆、お盆で確認した方が良い注意点も紹介!
故人を思って、心ばかりのお供えをしたい場合、のしに名前を書くのは気が引けると感じたことはありませんか?
直接お渡しできるのであれば、お供えののしに名前を書かなくても大丈夫ですが、一般的にはフルネームで書く方が良いんです。
お返しなど必要ないし…と思い名前なしの方が良いのか悩んだことがあります。
ご遺族からすると直接受け取っていない場合、誰からのお供えなのか、お礼を言いたい(したい)と思ってもできないとモヤモヤが残りますよね…
なので、できればのしに名前を書いて、ご遺族の負担にならない程度の品物を選ぶようにしましょう。
お供え選びに迷ったら、ネットで購入できるお線香のセットはおススメです!
用途に合ったのしの色・名前の書き方・一般的なマナーなどを、体験談と一緒にご紹介します♪
お盆のお供えののしは名前なしでもOK!書くならフルネームで!薄墨はいつ使う
お供えののしに名前なしでも大丈夫ですが、ご遺族が困らないようにフルネームを書いた方が良いんです。
のしに名前を書きたくない理由のひとつに、お返しなどの手間や気を遣わせたくないという思いがありますよね。
また、親族だから分かるでしょ…という考えの人もいます。
贈る側は名前を書かないのは控えめな気遣いなのでしょうが、受け取る側はお礼をしたいという日本人特有の行動なのかもしれませんね!
もうひとつ、なぜフルネームなのか…親族が集まると、同じ苗字の人が何人もいる可能性がありますよね!
せっかく名前を書いても、後から見てどこの○○さんだったかな?とならないために、フルネームを書いてください。
では、名前を書く場合に気をつけたいことをご紹介します。
- 個人名
- 夫婦
- 友達や会社の人と連名
- 会社名を入れる
・個人名
個人名で書く場合は、フルネームで水引きの下段中央に表書き(御供)の文字より、少し小さめの文字を書きましょう。
・夫婦
夫婦の連名で書く場合は、中央に夫がフルネームで、妻は名前だけを夫の名前と同じ位置の左側に書きましょう。
また苗字を中央に書き、夫婦の名前をそろえる書き方もあります。
どちらも使われる書き方なのですが、迷う場合は親族や周りの人に事前に確認しましょうね!
・連名
連名で書く場合、上下関係のない友達同士なのか、会社関係なのかで書き方が変わります。
上下関係がない場合は右から五十音順に書き、会社関係などの場合は上司の人を右から書きましょう。
もう1つの書き方で1番目上の人を中心に書き、そこから1人ずつ左に書いていく方法です。
ここで注意が必要なのは、名前を書く人数は3人までにします。
3人以上になる場合は、代表者の名前だけを中央に書き、左側に「他一同」や「○○部一同」と書きましょう。
その場合は別紙に、全員の名前と住所などの連絡先を付けておくとことをお勧めします。
会社名
社長などは取引先や、社員の訃報(ふほう)を聞き、お供えなど贈る場合がありますよね。
一般的には、中央にフルネームを書く以外にも右側に会社名と名前の上に役職をつけましょう。
会社によっては、のし紙やのし袋にパッと押せるハンコを作っている所もありますよね!
名前を書く道具として理想的なのは筆ですが、最近は筆ペンやサインペンを使われる人が多いですよね。
名前を書くときに、線の細い鉛筆やボールペン、黒以外の色は避けるようにしましょう。
しかし、お通夜・葬儀・四十九日の法要までは薄墨を使います。
表書きの「御香典」「御供」などの文字も薄墨で書くか、印刷されてあるものを選びましょう。
なぜかというと昔は硯(すずり)で磨(す)り、墨を作っていた風習から「訃報を聞き急いで駆けつけた」と表現するために、今でも薄墨を使うそうですよ!
私が貰ったお香典で、きちんと薄墨を使われていたのは、お2人だけだったんです!
ご年配の人でも真っ黒のペンでお名前を書かれている人も多く、だんだん昔の風習も薄れてきているのかなと個人的に感じました。
もちろん私自身も今回の記事を作るために、いろいろ調べて初めて知った事がたくさんあり、薄墨のこともそのひとつです。
なので、最初は薄墨でお名前を書かれていたのを見て「色が薄いのしかなかったのかな?」と主人と話をしたのを覚えています。
今考えると、昔ながらの風習通りに気遣ってくれていたことに気付き、とても有難く思えました。
私たち夫婦は信仰している宗教はないので個人的には、しきたりやルールなどは気になりません。
ですがその分、行く側になると風習や宗教の違いがある場合は、全て調べ最低限失礼がないよう心がけたいと思います。
お供えののし紙は何色を選べば良い?用途別にご紹介♪
のし紙はいろんな色がありますが、お供えとして使いたいときに最適なものを選びたいですよね!
実は住んでいる地域や宗教によって違いがあるので、親族の人や専門とされている葬儀社の人に確認する方が、間違わずに選ぶことができます。
ですが一般的に使われている「のし」もありますので、色や意味をご紹介しますね。
黒白…一般的な通夜・葬儀で使われ、関東では一周忌まで使われる色です。
御供・御供物・御霊前など水引きの上段へ縦書きで書きます。 |
黄白(おうびゃく)…関西では四十九日から、関東では三回忌から使われる色で、法事やお盆などのときも使われます。
御供・御供物・御仏前などを書きます。 |
水引き
弔事(ちょうじ)用の水引きには、悪いことや嫌なことを繰り返したくないという意味を込めて、一度結ぶとほどけない結び切りやあわび結びを選びましょう。
お金を包むのし袋は、水引きが印字されている・本物を使っている・色(黒白・黄白・双銀)などによって包む金額が変わってきます。
のし袋を買うとパッケージの裏に金額の相場が書かれているので、確認してみてくださいね!
内のしと外のしの違い
内のし…箱に直接のし紙をかけ、それから包装紙で包む
外のし…包装紙の上からのし紙をかける
お店に行ってお供え物を選ぶと、店員さんから「内のしと外のし、どちらにされますか?」と聞かれたことがあります。
あまり詳しくない私は店員さんに「どちらが正解なんですか?」と聞くと「どちらでも大丈夫ですが、最近は内のしが多いですね」と言われました。
なぜどちらでも良いのに聞くのか調べてみると、最近は発送することが多くなり、外のしにすると破れてしまう可能性があるからだそうです。
店員さんが聞いてくれるのは、地域の風習や宗教の違いでこだわりがあるのかも知れない、という気遣いからなんですね。
「絶対こうすべき」といった決まりはないようなので、安心してくださいね!
ですが、どうしても心配に思われる人は、店員さんにどこに(地域)持って行くのか(送る)、どんな宗教なのかを伝えてみてください。
お店のカタログで注文する場合、のしのみになるところもあるそうです。
ですが、その場合は送り状に住所や名前が記載されているので、受け取った人は誰から贈られたのか分かります。
お供えののしで一周忌は何色?お金を包む相場は?
先ほどもありましたが、一周忌で使うお供えののしの色は地域によって変わってきます。
関東では黒白・関西では黄白が一般的に使われますが、北陸の一部の地域でも黄白を使うところがあるそうなので、事前に確認しましょう。
お香典の場合、相場はいくらだと思いますか?
一般的には、どれだけ親しかったかで金額が変わってくるんです。
あくまで相場ですが、金額は多すぎても少なすぎても、失礼になるので気をつけましょうね。
葬儀・法事・初盆(はつぼん)または新盆(にいぼん)での金額の相場は同じくらいだそうです。
友人・知人 | 3,000円~5,000円 |
特に親しかった人 | 5,000円~10,000円 |
親戚・親族 | 10,000円~50,000円 |
一般にはお供え物とお香典の両方を準備する必要はないので、どちらかで十分ですよ!
それでも亡くなった人とご遺族に分けて贈りたい場合は、上記の金額内で両方を準備しましょう。
渡す側と受け取る側、両方を経験して気付けたことでした。
四十九日(しじゅうくにち)
亡くなった人の命日から49日目のことをいい、遺族はその期間亡くなった人のご冥福を祈り、喪に服すとされています。
仏教では四十九日までの間、亡くなった人は7日ごとに生きていた間の行いが良かったのか、という審判があるそうです。
49日目に最終審判が下り、行き先が決まるといわれます。
私が子供のころは、初七日(しょなのか)から四十九日までの間、7日ごとにご近所の人や近い親戚の人が集まって法要をしていました。
最近では葬儀と同時に初七日法要をし、その後は四十九日の法要のみをする人が増えてきているそうです。
初盆・新盆
お盆の時期になるとよく聞く初盆や新盆とは、四十九日の法要が終わってから初めて迎えるお盆のことをいいます。
初盆の場合お墓参りだけではなく、親戚や親しい人が集まり法要をするのが一般的です。
お供えののしでお盆は何色?品物の選び方もご紹介♪
お盆といえば私の場合、子供の頃は3世帯同居で住んでいて、本家といわれる家で育ったため、家には神棚やお仏壇のある部屋がありました。
夏休みには遠方に住む、普段はほとんど会わない親戚がお盆に集まってくれ、祖母や父がとても嬉しそうなのを覚えています。
今考えると、法事かお盆だから集まってくれていたんだな…と思いました。
さて本題のお盆のお供えののしは何色が一般的に使われているのでしょうか?
お盆はの場合も地域によって変わってきますが、関東では黒白・関西では黄白を使い、表書きに御供と書くのが一般的です。
またお盆の時期に重なるお中元は、赤白の水引きで蝶結びを選び、表書きは御中元と書きましょう。
特に、嫁ぎ先(とつぎさき)の法要などに初めて行く場合、風習の違いを目の当たりにしないためにも、事前に確認することをお勧めします。
日頃から親戚やご近所の人と仲良くしておくと、分からないことがあれば聞きやすいですよね♪
どのシーンにも言えることなのですが、お供え物を渡すときのマナーをご紹介します。
- お供え物は風呂敷に包むか、紙袋に入れて持って行きましょう
- 玄関先であいさつをした場合、風呂敷や紙袋からお供え物を出して手渡します
- 風呂敷や紙袋は持ち帰りましょう
- 祭壇(さいだん)まで持って行くよう言われた場合、こちら側から文字が読めるように風呂敷や紙袋から出してお祀(まつ)りします
次に持って行く品物で、おススメの選び方をご紹介しますね♪
お供え物には、後に残らない・消費できる物が良いとされています。
日持ちするものは、お盆の間お仏壇にお供えすることができるので喜ばれますよ!
小包装されているお菓子・水ようかん・ゼリーなどは、法事やお盆に集まったあと、帰るときに手土産として配ることができます。
小さい子供がいる場合は、和菓子よりクッキーなどの焼き菓子の方が喜ばれる可能性があるので、贈り先のご家庭に合わせて選びましょう。
そうめんには普段なかなか会えない人と、細く長くお付き合いしたいと願う気持ちの意味合いを込め、贈ることのできる商品です。
そのうえ学生がいるご家庭であれば、夏休みのお昼ご飯としても重宝されます♪
お供えに定番の果物は、丸い形のものを選びましょう。亡くなった人と縁(丸い)を繋ぐという意味もあるんですよ!
お盆の季節で旬のスイカ・メロン・桃・ぶどうなどのほかに、リンゴや梨・柑橘類も多く選ばれる果物になります。
青果店で購入するのであれば、お盆のお供え用に果物の詰め合わせを作ってくれたり、籠盛(かごもり)で売っているところもありますよ!
こちらの商品はラッピングの色を選ぶことができ、のしも対応してくれます♪
・果物フルーツギフト 食の宝石箱 【果物バスケット】
※宗教によって桃は、お盆にお供えしてはいけないので注意してくださいね!
ろうそくやお線香も定番のお供え物として人気の商品です。
最近は煙の少ないものや、昔ながらの独特な匂いがしないお線香もあるので、お部屋の雰囲気に合わせたものを選べます。
ろうそくも花が描かれているもの、花の形のものなど、見ているだけで華やかに見える商品もありますよ!
こちらの商品は和菓子をモチーフにした可愛らしいろうそくです。
・キャンドル 和菓子づくし ギフトセット
そのほか、亡くなった人が好きだったお花や食べ物、お酒などをお供え物として選ぶこともあります。
お花を選ぶときは、2つ注意してください!
①数に気をつけよう
偶数は割り切れるため、縁も切れると昔から考えられています。奇数の3、5、7の本数を選びましょう。
②トゲや毒のあるお花
トゲや毒のあるお花は殺生(せっしょう)を連想させるため、仏様にお供えするお花として選ぶのは控えた方が良いそうです。
例えば、もし亡くなった人がバラが大好きで、どうしても選びたい場合は、ご遺族の人に確認してからにしましょう。
食べ物で避けた方は良いものは?
魚や肉も殺生を連想させることと、お盆は夏なので生ものはすぐ傷んでしまいます。お供えとしては避けた方が良いですね。
まとめ
- お供えののしに名前なしでも大丈夫だが、フルネームを書いた方が良い
- のしの色は地域や宗教の違いで異なる
- お香典とお供え物どちらかで良い
- のしの色やお供え物で分からない場合は親族に確認する
お供え物やのしについて調べて分かったことは、ちゃんとした意味のある気遣いや心遣いの表現なんですね。
私は身内が亡くなるまで「無宗教だから関係ない話だ」と感じていたのですが、すべては思いやりと優しさなのだと思い、胸が温かくなりました。
この記事が、お供え物やのしの色などの悩みに、少しでもお役に立てれば嬉しいです♪
こちらの記事では、仏壇に供えてはいけない果物や花について書いてあります。
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