離乳食にツナ缶はそのまま使える?おすすめは水煮缶を加熱してから!量の目安や冷凍保存方法、レンジを使った簡単レシピもご紹介!
赤ちゃんのご飯にツナ缶を使おうと思ったとき、缶詰だからそのまま使っていいのかな?と思いますよね。
でも離乳食として使うなら加熱した方がいいんです!
そのまま使えれば良いのですが、やはり赤ちゃんは細菌に対する抵抗力が弱いので加熱した方が安心です。
ではどんなツナ缶をどのくらいあげたらいいのか、どのように調理したらいいのか、そのような悩みをこの記事では解決します!
私は保育園で給食を作る仕事をしていますので、実際に職場で使っている、離乳食作りにあると便利な商品もご紹介します♪ぜひご覧ください!
離乳食にツナ缶を使いたいが、どう調理したらいいかわからない方
離乳食が中期に入り、たんぱく質をどのようにあげたらいいか悩んでいる方
離乳食でツナ缶はそのまま使わないで加熱しよう!
ツナ缶を離乳食で使う場合には、そのまま使うのではなく加熱してから使用した方が良いでしょう。
油漬けでもなく食塩も無添加ならそのままでも良さそうな気もしますが、赤ちゃんは細菌に対する抵抗力が弱いのですぐにお腹をこわしてしまいます。
缶詰は加熱処理されていて安全なイメージですが、私の職場の栄養士さんいわく、蓋をあけた瞬間から汚染されるリスクがあるそうです。
なので、赤ちゃんにとってはそのまま食べることは非常に危険な行為になってしまいます。
赤ちゃんが体調を崩したらかわいそうですので、加熱してからあげましょう。
ツナ缶の種類
ツナ缶は調理の種類によって大きく2つに分けられます。それぞれ一例をご紹介しますね♪
①油漬け
油漬けは調味液の約半分以上が油になっているもので、味わいにコクがあり流通量が最も多いです。
調味液のうち油が半分未満のものもありますが、そのようなタイプは軽い口当たりになります。
こちらが油漬けのツナ缶の一例です。名称に、まぐろ油漬と書いてあります。
よく見かけるタイプですね!原材料を見ると油が入っています。
なたね油のほか、食塩やたん白加水分解物、ほたてエキス、野菜エキスなどまぐろ以外に色々入っていますね。
②水煮
調味液に油を使用せず、水や野菜スープ、魚介類のエキスなどで仕上げたもので、あっさりしていてヘルシーです。
塩分が入っていない「食塩無添加」と塩分やエキスで味付けされたものがあります。
水煮ツナ缶の一例です。名称はかつお水煮になっています。
こちらはカツオを使用したもので、それ以外はかつお節エキス、食塩、かつおエキスしか入っていません。
塩とカツオを食べたことがある赤ちゃんなら、安心して食べさせられますね。
このふたつの種類のうち、離乳食により適しているのは②水煮です。
水煮でも写真の商品のように塩分が入っている場合は、使用する前に熱湯を回しかけるか軽く湯がいて、塩抜きしてあげた方が良いでしょう。
塩なし、油なしのシーチキンがないか何軒かスーパーを探したところ、見つけました!
原材料を見ると、まぐろしかありません。離乳食にぴったりですね♪
食塩不使用のツナ缶
はごろもフーズからは、食塩不使用のシーチキンが販売されていました!
水煮缶でも油漬け缶のように、塩分以外に野菜やホタテなどのエキスが入っている場合もあります。
まだ食べたことのない食品の場合は、赤ちゃんが体調を崩す可能性がありますので、湯通しして余計な成分を取り除いてあげましょう。
離乳食完了期であれば油入りを使用することもできますが、その場合も熱湯を回しかけたり湯がいたりして油を軽く取り除いた方が良いですね。
離乳食のツナ缶は冷凍できる?いつから使えるの?
ツナ缶を離乳食に使うときに、毎回缶詰ひとつをあけてしまうのはちょっともったいない気もしますよね。
赤ちゃんの一食分に缶詰一個分は多すぎますし、大人が食べるには水煮缶だとちょっと物足りないという場合もあるのではないでしょうか。
そんなときはツナ缶を一食分ずつに分けて、冷凍しておきましょう!
冷凍しておけば缶詰ひとつで何食分もできますし、他の食品と合わせて調理するのも簡単です♪
冷凍したものは一週間を目安に使い切りましょう。
①ツナは軽く水けを切り、ツナ缶の種類により軽く熱湯を回しかけるか湯がく。
②月齢に合わせて軽くほぐすか、ブレンダーでペースト状にする。
③製氷皿に一食分の量を入れて冷凍する。固まったら冷凍用保存袋に入れてできるだけ空気を抜き冷凍保存する。
ほぐしたものなら製氷皿を使わずに、ラップに包んで冷凍しても構いません。
一度冷凍したものを作っておけば調理するときに簡単ですので、冷凍保存を上手に利用しましょう!
離乳食の一食分の目安は?
ツナに限りませんが、初めての食材を赤ちゃんにあげるときはひとさじの量からあげて様子を見て下さい。
ツナは離乳食中期(生後7~8カ月頃)から使用できます。一食分の目安量は月齢により異なりますので注意してください。
中期(生後7~8カ月頃)…10~15g
後期(生後9~11カ月頃)…15g
離乳完了期(生後12~18カ月頃)…15~20g
あくまで目安になりますので、赤ちゃんのペースに合わせて進めましょう!
ツナ缶の栄養素
離乳食は炭水化物やたんぱく質などのバランスを考えてあげる必要がありますが、ツナ缶の原材料は魚ですのでたんぱく質の部類になります。
しかし、栄養素としてはそれだけではなく糖質や脂質、DHAなども含まれます。
ツナ缶にはまぐろやカツオが使用されていて栄養豊富です。
しかも魚の骨や皮がない状態で加熱、密封されていますので、離乳食として使うには非常に便利なアイテムなんですね!
離乳食でツナ缶のレシピをご紹介!レンジで簡単調理も!
離乳食にツナ缶を使うときは、赤ちゃんの月齢によって調理方法を変える必要があります。
ここではどのように調理して与えればいいのかを簡単にご紹介します!
中期…食塩無添加の水煮缶を使う。塩分がある場合は塩抜きをする。粗目のペースト状にしたり細かくほぐしてから調理する。
後期…水煮缶を必要に応じて塩抜きし、軽くほぐして与える。
完了期…赤ちゃんにより油漬けのものも食べれるようになる。その場合は油分を切り軽くほぐす。
細かくほぐさないと赤ちゃんがのどに詰まらせてしまうこともありますので注意が必要です。
初めはよくほぐしてからあげるようにし、様子をみて徐々に大きくしていきましょう。
どの時期も加熱してから与えるようにします。
他の食材と混ぜてとろみをつけてあげると食べやすいです。
だし汁などで具材が柔らかくなるまで煮てから片栗粉でとろみをつけましょう。
片栗粉は水溶きしますが、そのまま混ぜてもダマにならない便利な片栗粉もあります。
「とろみちゃん」
これは私の職場の保育園でも重宝しています!
水溶き片栗粉は、通常お皿に片栗粉をとり同量の水を加え、スプーンでよく混ぜ回しかける、というように結構手間がかかります。
忙しいママたちは少しでも楽に離乳食を作りたいですよね。
そんなときこの商品があればすごく便利です!
そのまま振りかけて混ぜればいいだけですので、赤ちゃんの分だけを少量作るときは、職場でもよく使っています。
皆さんにもぜひおすすめしたいアイテムです♪
次にレシピをいくつかご紹介します。気になったものがあったら是非作ってみて下さいね。
①7倍がゆ約60gを準備する。
②ツナの水煮(約10g)を用意し、粗目にすりつぶして熱湯を回しかけるか軽くゆがく。
③ツナに水少々をふり、電子レンジで20秒ほど加熱、おかゆと軽く混ぜる。
①ツナの水煮(約10g)を細かくほぐし、熱湯を回しかけて塩抜きしておく。食塩や油分がないツナ缶の場合はしなくても良い。
②うどん半玉と野菜(適量)を小さく切る。うどんは食塩不使用のものが良い。野菜はニンジンやほうれん草などで食べたことのあるものを用意する。
③鍋にうどん、野菜、ツナ、水(約300㏄)、和だし(約5g)を入れて煮る。
④水が減ってきて野菜がやわらかくなったら、水溶き片栗粉をよく混ぜながら入れる。
味付けは様子をみながら入れて下さいね。水を減らしてうどんを入れずに作れば、ツナと野菜のうま煮になります!
①ツナの水煮(約7g)を細かくほぐす。必要に応じて塩抜きをする。玉ねぎ(約10g)をみじん切りにしておく。
②耐熱容器にツナと玉ねぎ、野菜スープ(ベビーフードの粉末のものでも良い)をいれ、水を適量加える。
③よく混ぜて電子レンジで40秒加熱し、一度混ぜ合わせてから再度20秒加熱する。
水の量や電子レンジの時間は、様子をみて調整してください。レンジでできるので、暑い夏などはいいかもしれませんね!
①じゃがいも(約30g)をやわらかくなるまで加熱してつぶす。
②ツナの水煮(約15g)を軽くほぐして、①のじゃがいもに混ぜる。
③片栗粉大さじ1/2を②に加えよく混ぜる。
④小さく分けて食べやすい形にし、フライパンで弱火で焼く。
①軟飯(約60g)を準備する。
②ツナの水煮(約15g)を軽くほぐし、①の軟飯によく混ぜる。
③青のりとすりごまをひとつまみずつ②に入れてさっくりと混ぜ合わせる。
④3~4等分に分けてラップでくるんでにぎる。
後期になると少し形あるものが食べられるようになります。のどに詰まらせないように、小さめに作ってあげて下さい。
自分でつかんで食べる練習にもなりますね。
他にもたくさんのツナを使った離乳食があります。
興味のある方はいろんな本もでていますので、ぜひ読んでみて下さい。
こちらも冷凍保存を使ったアイデアレシピがたくさんのっていて便利な本です!
「離乳食アイデアBOOK]
まとめ
- ツナ缶を離乳食で使うときは、そのまま使わず必ず加熱する
- ツナ缶には油漬けと水煮の種類があり、離乳食に使うのは水煮缶が良い
- 離乳食にツナ缶を使うときは、一食分ずつ小分けにして冷凍保存すると便利
- 赤ちゃんの月齢や状態により、与えるツナの量や調理方法を変える
ツナ缶を離乳食に使うときに知っておいてほしいことをご紹介しました!
離乳食をバランスよく考えて毎食作るのは本当に大変かと思いますが、ツナ缶のように便利な商品を上手に使って楽に食事を準備したいですね!
離乳食を作る時間が短縮できて、可愛い赤ちゃんと一緒に楽しく過ごせる時間が増えるといいなと思います。
今しかない赤ちゃんとの大切な時間を、美味しく食べながら笑って暮らすお手伝いになれば幸いです♪
こちらの記事では、離乳食におすすめのスライスチーズについて書かれています。
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