鯉のぼりの吹き流しの色に順番や意味はあるの?あの五色に込められた意味や願いを解説します!さらにかわいいイラストや豆知識も!
鯉のぼりは端午の節句の象徴の一つですが、マゴイの上についているヒラヒラした物体、吹き流しの色や順番に込められた意味を知っていますか?
じつは吹き流しは魔除けであり、色や順番にも意味があるのです!
かつては「7歳までは神のうち」という言葉がありました。
今のように医学の発達していなかった時代には、7歳までに亡くなる子供が少なくなかったそうです。
そんな背景もあり、鯉のぼりの吹き流しには魔除けとしての役割があります。
子供を災いや病気から守ってほしいという願いが込められているのです。
この記事では、鯉のぼりの吹き流しの起源や、どうして五色なのかなどを解説していきます。
かわいいイラストの紹介や、豆知識も書いていますので、是非最後まで読んでくださいね♪
鯉のぼりの吹き流しの色に順番はある?
実は鯉のぼりの吹き流しには色の順番があります。
青(緑)、赤、黄、白、黒(紫)の順番に配色されています。
後ほど表でご説明しますが、陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)という思想に基づいた配色となっています。陰陽五行説はこちらから
青色は方角では東を表し、季節では春を表しています。
赤色は方角では南を表し、季節では夏を表しています。
黄色は方角では中央を表し、季節では土用を表しています。
土用とは各季節の最後の約18日のことです。
白色は方角では西を表し、季節では秋を表しています。
黒色は方角では北を表し、季節では冬を表します。
方角も季節も大まかに4つに分かれているため、中央、土用がありますが、この並び方にすると方角も季節も循環していますね。
とはいえ、調べるにあたり色々な写真を見たのですが、吹き流しは必ずしもこの色や順番になっているとは限りませんでした。
最近では龍や桜・鶴がモチーフになっているものや、家紋を入れられるものなど、さまざまな吹き流しがあり柄物吹流しというようです。
吹き流しにはこのような配色のきまりがあると知ったうえで、ご自分の好みの色、デザインのものを選べるといいですよね♪
鯉のぼりの吹き流しの意味を解説!
吹き流しの起源は鯉のぼりよりも古く、戦国時代からあったそうです。
そういわれる由縁となった2つの説をご紹介します。
- 戦の時に「お守り」として旗に飾られたという説
- 戦の後にこれ以上災いが訪れない様にという願いを込めた「戦の終わりの合図」という説
そこに陰陽五行説が結びつき、万物を構成する5つの要素に守ってもらうという、魔除けの意味を持つようになったのが鯉のぼりの吹き流しです。
一方、鯉のぼりは江戸時代中期に庶民の間で広まったものです。
鯉が滝を登ることで龍になるという、中国の登龍門伝説がモチーフとなっており、子どもが強く丈夫に成長することを願うものです。
そんな起源の違う吹き流しと鯉のぼりが一緒に揚げられるようになったのは、明治時代になってからだそうです。
鯉のぼりの吹き流しの五色の秘密とは?
鯉のぼりの吹き流しの五色は何に基づくものなのでしょうか。
それは、陰陽五行説と言って、古代中国の思想によるものです。
五色の持つイメージなどを表にまとめたものがこちらです。
色 | 青(緑) | 赤 | 黄 | 白 | 黒(紫) |
要素 | 木 | 火 | 土 | 金(鉱物) | 水 |
方角 | 東 | 南 | 中央 | 西 | 北 |
季節 | 春 | 夏 | 土用 | 秋 | 冬 |
陰陽五行説には、五行相生(ごぎょうそうしょう)という考え方があります。
木は燃えて火を生み、火は燃えて灰と土を生じさせ、土中からは金属類が産出し、金属は表面に水を生じさせ、水は木を育てるという考え方です。
古代中国では、日常生活に欠かせない五大要素である木・火・土・金・水が一定の法則で循環して万物を生み出すとされました。
わかりやすい図がありましたので、参考にしてください。
陰陽五行説は、日本には仏教と同じころに伝わったとされ、日本古来の宗教である神道とむすびつきました。
五色は鯉のぼりの吹き流しの他に神社の旗や、七夕の五色の短冊などにみられます。
鯉のぼりの吹き流しのイラストや豆知識をご紹介♪
ここで少し無料の鯉のぼりの吹き流しのイラストをご紹介します。お子さんと一緒に絵を描いてみたり、創作の参考にしてみてください♪
シルエット、リアルなもの、デフォルメされたもの、かわいいものなど、色々なイラストがあるフリー画像サイトはこちらから。イラストAC
鯉のぼり豆知識
鯉のぼりといえば、「屋根より高い鯉のぼり♪」から始まるあの歌ですよね!「こいのぼり」というタイトルです。
私は毎年5月になると気になっていたことを思い切って知人に尋ねてみました!
私、「こいのぼり」の歌にマゴイ(真鯉)とヒゴイ(緋鯉)が出てくるけど、家族なのに違う種類なのかな?って小さいころから疑問で。ヒゴイって何か知ってますか?
ヒゴイは黒色の色素を無くした観賞用の鯉で、有名な錦鯉もヒゴイなんですよ。
もともとは同じ種類なんですね!
なんだか安心しました。
私は黒=お父さん、赤=お母さん、青や緑=子どもだと思っていました。
次男が産まれたときに緑の鯉を買ったの。
私はマゴイ=オス、ヒゴイ=メスだと思っていました!
ウチでは鯉のぼりは縦ではなく、横に飾っていたなぁ。
など、色々なご意見をいただき、とても参考になりました♪
鯉のぼりは当初は1匹で、子どもを表していました。それが「こいのぼり」の歌が作られた時代には歌詞の通りにマゴイ=お父さん、ヒゴイ=子ども達になりました。
さらに1964年の東京オリンピックを機にお母さんも加わって、今のようににぎやかな鯉のぼりになったそうです。
調べているうちに面白そうな本を見つけましたよ。私はこのような図鑑が好きなので、読みたいと思いました!
鯉のぼり図鑑: おもしろそうに およいでる
まとめ
- 鯉のぼりの吹き流しの色には、順番や意味がある
- 鯉のぼりと吹き流しの起源は別々で、一緒に飾られるようになったのは明治時代
- 鯉のぼりの吹き流しには、陰陽五行説に基づいた魔除けの意味がある
私は、鯉のぼりの意味や起源などはなんとなく知っていたのですが、吹き流しについては全く知りませんでした。
鯉のぼりのことは、幼稚園で工作する際に教えてもらったのかもしれませんね。
この記事を参考に、吹き流しのことについてもご家族で話題にしていただけたら嬉しいです♪
こちらの記事ではメダカについて書かれています。
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