猫が脱走したら帰ってくる確率は?愛猫の探し方や帰ってくる為の対策をご紹介!また家出をする理由など猫の心理も解明します!
人に飼われている猫でも脱走するって聞くけど、帰ってくる確率はどれくらいなのかな?
室内飼育の場合は、残念ながら自力で帰る確率はほぼ0に近いんだニャ…。
でも自由に出入りしていた猫だと80%くらいといわれてるニャ!
ほぼ0!でも諦めないで探した方がいいんだよね?
飼い猫が脱走してしまったらすごく心配だし焦りますよね。
でも室内飼育の場合に自力で帰ってくる確率は非常に低いです。
かといって、常に外に出せばいいのね!というわけではありません。外に出れば他のリスクが高まります。
この記事では脱走してしまったらどうしたらいいのか、探し方や脱走する理由、事前にしておくべき対策などご紹介します。
5回脱走して、5回帰ってきた猫ちゃんの体験談も聞きました!帰ってきた方法はこちら
もし、今あなたの愛猫ちゃんが脱走してしまっているならお力になれる内容かもしれません!ぜひご覧ください。
猫が脱走したら帰ってくる確率は?愛猫の飼い方次第!
猫が脱走してしまった場合、帰ってくる確率は普段の飼い方により変わります。
愛猫が完全室内飼いの場合は、残念ながら自力で帰る確率は限りなく0に近いんです。
それは初めて外に出たので帰るルートが全くわからず、戻れなくなってしまうからとされています。
人間も初めて行くところは道がわからなくなって迷ったりしますよね。それと同じようです。
外に自由に行き来していた猫であれば、帰ってくる確率は80%くらいになります。かなり上がりますよね。
でもだからといって普段から外に出して飼うのは、かなりのリスクがあります。
- そのまま戻ってこなくなる
- 交通事故にあう
- 他の猫とケンカをしてケガをする
- 感染症などの病気をもらってしまう
- 虐待などの被害にあう
このように外に出すとたくさんの命に関わるリスクがあります。
なので、動物愛護センターや環境省も室内飼育を推奨しているのです。
脱走してしまったときに戻りやすいからといって、家と外の出入りを自由にする飼育はやめた方が良いでしょう。
猫が脱走する確率は?
猫は習性から家出や脱走をしやすい生き物です。実際外国の大学が調査したところによると、完全室内飼いの猫で脱走した経験があるのは33.3%だそうです。
室内飼育でもちょっとした隙間からおよそ3割の猫が外にいってしまうんですね。
また、外と家の中を自由に出入りしている猫が脱走する確率は27.9%、屋外飼育の猫が脱走する確率は22.5%。
外に出ることが多い猫でいうと、上の二つを合わせて50.4%の猫が脱走した経験があることになります。
約半分の猫が脱走経験があることになります。普段から外に出ていると、道がわかるので家出しやすいのかもしれませんね。
脱走しても帰ってくる確率と日数
脱走しても帰ってくる確率は、いなくなってしまってからの時間と大きく関係しています。下の表を見て下さい。
脱走してからの日数 | 猫の発見率 |
---|---|
7日以内 | 約34% |
8日~30日以内 | 約16% |
31日~60日以内 | 約6% |
61日~1年以内 | 約5% |
7日以内に探すことで約3割が発見できています。
この表を見ると時間がたつほど発見率は下がり、見つかる可能性が下がってしまうことがわかりますね。
あまり長く外で生活すると野良化してしまい人間を警戒するようになって、飼い主が名前を呼んでもでてこなくなることもあるそうです。
そうなるとさらに発見しづらくなってしまいますので、できるだけ早く探しはじめることが大切だとわかります。
猫が脱走したら探し方はどうすればいい?隠れ場所は?
早く探した方がいいのはわかったけど、どうやって探したらいいのかな?
見つかるまで心配だよね…。遠くに行っちゃってたらどうしよう。
いなくなってすぐなら、そんなに遠くには行ってないはずニャ!
まずはいなくなった場所から探しはじめるのが大切ニャンよ。
猫がいなくなった!とわかると焦ってつい遠くまで行った方がいいのかなと思いますよね。でも意外と近くにいることが多いんです!
これも完全室内飼育か、外と家の中を自由に出入りしていたかでデータは変わっています。
完全室内飼育の猫の半分は半径50m以内で見つかり、外と家の中を自由に出入りしていた猫の半分は半径300m以内で見つかったそうです。
半分は近くにいるのですから、探し方としてはまず近所から探しましょう。
私の知り合いも愛猫に5回も脱走されてしまったそうですが、どれも植木の下、隣の家の屋根など家の近くで見つかったそうです。
そう聞くと、「うちも近くにいるのかも」と思えますよね!
・家の中をくまなく探す
実は家の中にいた!なんてことも少なくありません。絶対に外にでたという確証がない限り、まずは家の中から探しましょう。
いつも行かない場所や上の方、扉がしまって出てこれなくなった可能性もあります。
予想外のところにいることが多いようですので、何人かで考え付くところをくまなく探すといいでしょう。
・近所を探す
残念ながら家の中にいなかった場合は、近所から探しましょう。自宅の庭、家の裏の隙間、物置、車なども要チェックです。
個体差はありますが、それほど行動範囲は広くない猫がほとんどです。脱走直後なら、なおさら近くにいるはず。
もしかしたらおびえて出てこない可能性もありますので、いつも使っているキャリーケースなどを持っていくと、逃げ込んできてくれるかもしれません。
また、日中は猫が陰に隠れていることが多いので、探す時間帯は午前中や夕方などがいいようです。
私の友人も子猫を飼っていましたが、いなくなり探したところ3日後に近くの駐車場の車の下で発見されました。
車の上、下、タイヤの上など車周辺は危険でもありますので、よく探した方がいいですね。
・匂いがついたものや大好きなおやつをおく
猫の嗅覚は犬ほどではないものの、人間の20万倍以上とかなり敏感です。
匂いに気が付けばたどって帰ってくることができます。
使っている猫砂を庭や道路においてみたり、大好きなおやつを置いたりしてみましょう。
匂いに気が付いて出てきてくれるかもしれません。
・いつもと同じように名前を呼ぶ
飼い主は必死になっていますので、ついつい大声で名前を呼んで探したくなります。
でも猫は大声だとおびえてしまい、逆にでてこない可能性もあるんです。
焦らずいつもと同じように呼んであげて下さい。「にゃー」と反応があるかもしれません。
そして、もし見つけた時も大声を出したり急に走り寄ったりするのはNGです。
外に出たことで猫は警戒心が高まっています。いきなり近づくとまた逃げてしまうかもしれません。
まずはできるだけ目線を合わせる高さにかがみ、静かに名前を呼んであげましょう。
興味を示して寄ってきてくれれば、静かに手をさしだして名前を呼びます。近づいてくれたら捕まえましょう。
猫が脱走して帰ってこないときどうする?家出?迷子?
家の中や近所、脱走した場所から半径50m以内を探しても見つからない場合もしくは日数がたっても帰ってこない場合は、他の方法を進めなければいけません。
もし首輪をつけていれば脱走しても誰かが飼い猫が迷子になっていると気づいて、保護してくれている可能性があります。
近所をさがしても見つからなければ、以下の方法を試してみて下さい。
・各関係施設に連絡する
動物に関係するところに連絡し、愛猫が保護されていないか確認します。
その時に見つかっていなくても、あとで情報があれば連絡をくれると思いますので、お願いしておきましょう。
- 警察署
- 保健所
- 動物愛護センター
- 動物病院
これらのところに連絡し、特定しやすいように「いなくなった日時」「名前や特徴」「首輪の色」などを伝えておくといいですね。
後日見つかった場合は、発見の報告とお礼の連絡を入れるようにしましょう。
・SNSを利用する
最近はツイッターやインスタグラムなど、SNSに情報をのせて探している場合も多くあります。
実際にみつかったケースもありますので、特徴がわかる鮮明な写真を日ごろから残しておくといいでしょう。
・迷子猫掲示板を利用する
迷子猫の情報をのせて探す目的で、インターネット上の掲示板があります。
都道府県別で掲載していますので、見つけた可能性のある多くの方に見てもらえます。
SNSと違いアカウントがなくてもすぐに利用できるところが大きなメリットでしょう。
・チラシを作ってはる
アナログな感じもしますが、近所の人に知ってもらうためには一番良い方法です。
「いなくなった日、写真、名前、種類や特徴、見つかった時の連絡先」を書いて、 近くのお店に依頼して貼らせてもらいましょう。
大量に印刷する場合は専門の業者もありますので、依頼するのも良いかと思います。
・ペット探偵に捜索を依頼する
どうしても見つからない場合はペット探偵に依頼する方法もあります。
ペット探偵はプロなので猫の行動を熟知していますし、捜索方法も無駄がありません。
捕獲のための道具もありますので発見率も高くなり、発見率80%の実績のところもあります。
しかし、料金が高いのがデメリットです。だいたいのところは見つからなくても返金にはなりません。
もしお願いする場合は、料金、実績などをチェックして依頼するようにしましょう。
猫が脱走する理由は何?猫の心理を解明します!
戻れなくなっちゃうかもしれないのに、なんで猫は脱走しちゃうのかな?
同じくペットの犬も脱走しちゃうの?
犬も脱走するちびよ!
猫と同じで外に興味を持ったり、犬は散歩してくれなくて運動不足だと走りだしちゃうちび。
突然の犬の登場!じゃあ猫も犬も脱走する可能性はあるから、気をつけてあげないといけないんだね。
猫も犬もある意味本能で脱走したくなることがあるようです。
共通する理由はストレス、外への興味、発情期などがあげられます。
ここでは猫の脱走する理由を具体的に説明していきましょう!
室内飼育の猫も外を知っている保護猫なども、単純に外に出てみたいという欲求から脱走してしまうことがあります。
窓から外を眺めて、見える景色や生物に気をとられていることもあるかもしれません。
かわいそうな気もしますが、実際外にでて楽しいと思える猫はわずかしかいないそうです。
猫にとって良いことはほとんどありませんので、室内で満足できるようにたっぷり遊んであげましょう。
猫はもともと外で狩りをしていた動物なので、外出して追いかけたくなるというのも理由のひとつです。
小動物を見つけると本能的に追いかける習性があります。
あまり外に興味を持たせないようにした方がいいかもしれませんね。
猫は飼い主と主従関係ではなく横のつながりをもっていると感じていることが多いので、怒られるとふてくされて家出してしまうことがあります。
また、大きな声や音を出されるとビックリしてパニックを起こし、逃げ出してしまう場合もあるようです。
家に落ち着ける場所がないと外に出ようとしてしまいますので、家の中に安心できる環境を作ってあげることが大切なんですね。
発情期になると外へでてパートナーを探しに行こうとすることがあります。
普段から対策を何もせず外に出してしまうと、メス猫は予期せぬ妊娠をして帰ってくる可能性もありますので要注意です。
ではオス猫はいいかというと、そういう訳ではありません。
パートナーを見つけてそのまま野良化してしまうこともあるんです。
後にも記述していますが、去勢・避妊手術をすることでパートナーを探そうという気持ちを抑える可能性があります。
発情期は愛猫ちゃんの様子をよく見て、上手にストレス発散してあげて下さい。
猫が脱走しても帰ってくるためにやっておくべき対策
猫が安心して暮らせるようにしてあげても、どうしても本能で脱走してしまう可能性はあります。
かわいそうな気もしますが脱走しないようにしてあげることが、結果的に愛猫のためになるケースがほとんどです。
ここでは脱走させない為の対策と、脱走してしまった場合に帰ってくる確率をあげる方法をご紹介します。
5回脱走した猫ちゃんが毎回帰ってきた方法
うちの子はやんちゃで何回も脱走しましたが、毎回戻ってきました
Aさんの飼っていた猫ちゃんはやんちゃで、完全室内飼いなのに5回も脱走したそうです。
自分で網戸を開けたり、ドアに入るときに足をすり抜けて出て行ってしまったそうです。
ですがだいたい1日で見つかったそうなので、帰ってくるためにした方法を聞いてみました!
- 植木の下や隣の家の屋根、家の裏せまいところにいた
- 玄関におやつを置き、防犯カメラをスマホに連携して見張った
- 窓を少し開けて置いた
- 探す際は猫の鳴き声や首輪の鈴の音がないか耳をすませた
- 近所の人や知り合いに連絡して、みんなに探してもらった
- すぐに保健所に連絡
- ダメかと思ったら、窓から入って帰ってきていた
- 早朝にニャーニャー鳴いていて見つかった
脱走させない為の対策
・ドアの開け閉めに注意する
猫は動きが俊敏(しゅんびん)なので、ちょっとでもドアを開けるとすぐに外にでることができます。
ドアを開けるときは近くに猫がいないか、こちらに寄ってきて外に出ようとしていないかを確認するようにしましょう。
飼い主が注意してあげることで、猫が外にでることを防ぐことができます。
もしくは玄関の前にゲートも設置しておくとより安心です。
低いゲートは飛び越えてしまうかもしれませんので、高さのあるゲートを用意した方が良いでしょう。
猫は頭さえ通り抜ければ、隙間からするりと脱走してしまいます。
こちらは隙間感覚も狭いので、猫は通り抜けできなそうですね!
「のぼれんニャン」
高さもあって猫ちゃんが飛び越えるのも難しそうです。玄関の手前や窓の前など、心配なところに設置すると安心ですね。
・窓を開けっぱなしにせず、網戸にはカギをかける
窓が開いていればもちろんですが、網戸がしまっていても勝手に開けて外に出ていってしまいます。
軽い網戸程度であれば、猫の力で開けることができるんですね。
なので、網戸にしたい場合はカギをかけておくことをオススメします。取り付けも簡単な商品がありますよ!
「網戸ロック」
動物だけでなく赤ちゃんが開けて外に出てしまうことも防げます。施錠、解錠も簡単ですので便利ですね。
・去勢・避妊手術をしておく
発情期になると他の猫との出会いを求めて外に出ていこうとする場合が多くあります。
個体差はありますが、去勢・避妊手術をしておくと発情期のそのような行動がかなり抑えられることが多いようです。
愛猫に子供ができることを望まない場合は、適正な時期になったら去勢・避妊手術をしておく方が安心ですね。
・ストレスを取り除く
実は家出をしてしまう大きな原因にストレスがあります。
叱られてふてくされて脱走しようとする心理を説明しましたが、他にもたくさんのストレスとなる原因があります。
落ち着ける場所がない、全然遊んでもらえずつまらない、などちょっとしたことも敏感に感じ不快になってしまうようです。
常日頃から声をかけ、遊んであげたり気にしてあげることが必要なんですね。
脱走しても帰ってくるための対策
・マイクロチップを装着しておく
環境省から出されていますが、令和4年6月からブリーダーやペットショップ等で販売される犬や猫についてマイクロチップの装着が義務化されています。
つまり、新しくブリーダーやペットショップ等で犬や猫を購入した場合は、すでにマイクロチップが装着されている状態です。
飼い主になる場合にはそのマイクロチップに自身の情報を登録することになっています。
すでに飼っている場合は装着の義務はありませんが、できるだけ装着してほしいという努力義務レベルです。
身体に何かを入れることに抵抗がある方もいらっしゃるかもしれませんが、迷子になったときに誰かが保護してくれれば飼い主がすぐにわかります。
マイクロチップは生体に無害な素材が使われており、獣医師が皮下(ひか)に専用の注入器を使って装着しますので、それほど心配することはないようです。
地震などの災害時に迷子になってしまった場合なども、マイクロチップを装着していれば再会できる確率が高まります。できる限り装着しておきたいですね。
・首輪、迷子札を装着しておく
もしマイクロチップをつけていなくても、首輪や迷子札があれば飼い猫だとわかります。
野良猫ではないとわかれば、誰かが保護してくれる可能性が高まります。
しかし、猫にとって首輪は違和感のあるものです。最初は嫌がる子もいるでしょう。
小さいうちからつけて慣れさせておくのがベストですが、大きくなってからでもつけていれば少しずつ慣れていきます。
普段から家の中でも常につけておくといいでしょう。
また、一緒に鈴もつけておくとどこかに隠れてしまったときに見つけやすいですね。
ちなみに犬の場合の対策もほとんど同じちびよ!
犬は散歩にしっかり連れていってくれれば、ストレスは減るちびね。
そうなんだ。どちらも事前にしっかり対策して、脱走しないように、またはしても見つかるようにしてあげたいね!
ついつい出たくなっちゃうからニャー。
対策はしっかり頼むニャ!
まとめ
- 完全室内飼育の猫の場合は脱走して帰ってくる確率はほぼ0に近いが、すぐに探しはじめることで見つかる確率は上がる
- いなくなってすぐの場合は近くにいることがほとんどなので、家の中や近所から探す
- 近くを探しても見つからない場合は、各関係施設に連絡する
- 猫は習性などから外に出たくなってしまうので、カギやゲートをつけたりすぐに見つかるようにマイクロチップなどを装着しておく方が良い
猫が脱走したときの帰ってくる確率の低さにビックリでしたね。
でもその後の対応次第で見つかる確率が上がるとわかり、安心しました。
猫が脱走することはよくあることですので、できるだけ事前に対策しておきましょう。
もし今すでにあなたの愛猫ちゃんが脱走してしまっているならば、この記事を参考に探してみて下さい。一刻も早く見つかるといいですね。
次の記事では猫が壁で爪とぎしてしまう場合の防止策について書かれています。
賃貸で猫を飼われている方は必見です!ぜひご覧ください。
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