クリスマスの高齢者の献立はどんな工夫をする?簡単に作れて食べやすい食事とおやつのレシピをご紹介♪介護施設向けにもおすすめ
クリスマスといえばご馳走ですが、お肉・お魚・お野菜など若者と同じ献立を高齢者(おじいちゃん・おばあちゃん)は食べることができるのでしょうか?
高齢者は噛む力や飲み込む力が弱くなっているので煮たり蒸したりして柔らかくした食事がおすすめです。
また、パサパサしていると喉を通りにくくなってしまうのでとろみをつけることも重要になります。
どんな献立なら喜んでもらえるのかな?
どんな工夫をしたらいいんだろう?
これらを解決するためにこちらの記事では、介護施設でもお役に立てる食事とおやつの献立やレシピ・調理の工夫をご紹介しています。
高齢者によって若者と同じ濃い味付けが好みだったり、ある程度固めの食事も食べれたりと身体機能の状態も違います。
ぜひこちらの記事を参考に高齢者に合わせた工夫をされてくださいね♪
クリスマスの高齢者の献立におすすめ3選
クリスマスの時期になるとスーパーやデパートなどでもクリスマス仕様のお惣菜などがたくさん並んでワクワクしますよね♪
私もおばあちゃんと一緒にクリスマス会をしていましたが、私たちと同じ味付けや固さの食事を普通に食べることができていました。
高齢者には味付けは薄味が良いと聞きますが、行事食くらいは好きな物を食べさせてあげたいです!
ただ、固い食事だと顎の力が弱い高齢者の場合は噛みにくいし飲み込みにくいです。
味付けはご家庭で調節ができるので、柔らかくてクリスマスらしい献立のおすすめを3選ピックアップしました!ぜひ参考にされてみてください。
栄養の食事指導を受けている高齢者の場合は、主治医にご相談してみてくださいね。
- ポークステーキデミソース
- 炊飯器で簡単♪ほろほろクリスマスチキン
- タラのアクアパッツァ
では、材料と作り方の手順をご紹介します。味付けは高齢者に合わせて調整してみてくださいね。
ポークステーキデミソース
材料 2人分
- 豚ロース厚切り肉 300g
- 塩コショウ 少々
- 薄力粉 大さじ1
- サラダ油 大さじ1
デミソース
- 玉ねぎ 半分
- ケチャップ 大さじ3
- ウスターソース 大さじ1
- 赤ワイン 50cc
- 塩 小さじ1/4
- コショウ 少々
仕上げ
- 有塩バター
- パセリ(刻み) 一房分(ひとふさぶん)
作り方
お肉
- 玉ねぎを薄切りにする
- 豚ロース厚切り肉を筋切りする。
- 脂身と赤身の間にある筋は焼くと縮まってお肉が小さくなるので、筋切りが重要です。
- 豚ロース厚切り肉に塩コショウします。
- 薄力粉を豚ロース厚切り肉の両面にまぶします。
- 豚ロース厚切り肉を焼いていきます。
- サラダ油を引いてフライパンを熱します。
- しっかり焼き色をつけてひっくり返します。
- 弱火で5分蒸し焼きします。
- 続いて、お肉を焼いたフライパンを洗わずにそのまま使ってデミソースを作ります。
デミソース
- 玉ねぎがしんなりするまで中火で炒めます。
- ケチャップとウスターソースを入れて混ぜます。
- 赤ワインを加えてコクを出します。
- 塩とコショウを加えて混ぜます。
ソースが完成したらあらかじめカットしておいたお肉の上にのせて、お好みでバターと刻んだパセリを飾ったら完成です。
炊飯器で簡単♪ほろほろクリスマスチキン
材料 2人分
- 鶏もも肉 (骨付き2本)
- にんじん 1/3本
- じゃがいも 2個
- キャベツ 2枚
- 塩こしょう 少々
- オリーブオイル 大さじ1
- 酒 大さじ2
- はちみつ 大さじ3
- しょうゆ 大さじ3
- おろししょうが 小さじ1
- おろしにんにく 小さじ1
- 水 100cc
作り方
- 鶏肉は骨にそって切り込みを入れ、塩こしょうをふって揉み込みます。
- にんじんは5mm幅に切り、型抜きを使って星型にします。
- じゃがいもは半分に切って水に5分さらして水気を切リます。
- フライパンにオリーブオイルを入れて熱し、鶏肉を入れて中火で焼き色がつくまで焼きます。
- ひっくり返して裏面も同様に焼きます。
- 炊飯器の内釜に酒・はちみつ・しょうゆ・おろししょうが・おろしにんにく・水を入れて混ぜます。
- 鶏肉の皮目を下にして入れて漬け込み、キャベツを乗せて落し蓋にします。
- その上にじゃがいも・にんじんをのせていつも通り炊飯します。
- フライパンに炊飯器の汁を入れて中火で煮詰め、とろみが付いたら鶏肉を入れてからめます。
- 器にキャベツを敷いて鶏肉をのせ、じゃがいもとにんじんを添えたら完成です。
タラのアクアパッツァ
材料 4人分
- たら 4切れ
- あさり(砂抜き) 200g
- ミニトマト 12個
- にんにく 1かけ
- オリーブオイル 大さじ2
- 酒 大さじ2
- 水 200cc
- 塩小さじ 1/3
- こしょう 適量
- イタリアンパセリ 適量
作り方
- にんにくをみじん切りにして、タラはキッチンペーパーで水気をとります。
- フライパンにオリーブオイル・酒・水・トマト・にんにくを入れて煮立たせたら、ふたをして中火で3分煮ます。
- 煮立ったら、タラとあさりを加えてふたをして弱火で5分煮ます。
- 塩とこしょうを加えて混ぜ、3分程度中火で加熱します。
- 器に盛り、イタリアンパセリをちらしたら完成です。
余談ですが、私の母が施設の調理師をしているので過去のクリスマスの献立の写真を送ってもらいました。
献立は海鮮丼・あんかけ茶碗蒸し・小松菜と人参の柚子胡椒あえ・すまし汁・ケーキです。
彩が良くて食欲をそそられました。見た目も食欲につながる大事な要素なのですね。
他にも、チキンソテーのトマトソースがけ・カボチャサラダ・ラタトゥイユ・ババロアストロベリーなども作ったそうです。
クリスマスの高齢者のおやつにおすすめ3選
クリスマスのおやつといえば、クリスマスケーキを思い浮かべる方がほとんどではないでしょうか。
ケーキにはバターや生クリームがたくさん使われているので、たくさん食事をした後は胃もたれが気になります。
そんな高齢者におすすめなのが、カロリー控えめで喉通りの良いおやつです!
せっかくなのでクリスマスケーキを堪能するのも良しですが、簡単に手作りできるおやつなのでぜひご検討ください。
- 豆腐アイス
- りんごとヨーグルトのゼリー
- ヨーグルトスフレ
豆腐アイス
材料 2人分
- 絹豆腐 1/2丁(150g)
- マシュマロ 50g
作り方
- 耐熱ボウルに絹豆腐を入れてなめらかになるまで混ぜます。
- マシュマロを加えてふんわりとラップをし、600Wのレンジで1分30秒加熱します。(豆腐の水切りは不要です。)
- 混ぜながら粗熱を取ります。
- 豆腐アイスの素が完成。
- 容器に豆腐アイスの素を入れて、冷凍庫で固まるまで3時間程冷やしてから切り分けます。(お好みではちみつをかけてOK。)
りんごとヨーグルトのゼリー
材料 150ccカップ4個分
ヨーグルトゼリー
- ヨーグルト(無糖) 200g
- 牛乳 100cc
- はちみつ 30g
りんごゼリー
- りんご 1個
- はちみつ 30g
- 水 100cc
- レモン汁 大さじ1
ゼラチン
- 水(ゼラチン用) 60cc
- 粉ゼラチン 10g
作り方
- ボウルを2個用意し、水(ゼラチン用)、粉ゼラチンを1/2量ずつ入れてふやかします。
- 【ヨーグルトゼリー】鍋に牛乳とはちみつを入れ、混ぜながら弱火で熱します。鍋周りに小さな泡が出てきたら、火からおろします。
- ふやかしたゼラチンの1つを加えて混ぜて溶かしながら粗熱をとります。
- ボウルにヨーグルト、3を入れて混ぜ、カップに等分に流し入れ、冷蔵庫で1時間以上表面が固まるまで冷やします。
- 【りんごゼリー】りんごは4等分に切って芯を取り除き、皮をむいて1cm角に切ります。
- 鍋にりんご・はちみつ・水を入れ、混ぜながら熱します。沸騰したら弱火にして10分煮ます。
- 火からおろして粗熱がとれたら残りのふやかしたゼラチンを加え、混ぜて溶かし、レモン汁を加えて混ぜて冷まします。
- 4の上に等分に流し入れ、冷蔵庫で1時間以上冷やし固めます。
ヨーグルトスフレ
材料 21cmパウンド型1台分
- ヨーグルト(無糖) 120g
- 卵 2個
- 砂糖(卵黄生地用) 10g
- 薄力粉 20g
- 溶かしバター(無塩) 20g
- 砂糖(メレンゲ用) 30g
作り方
- 卵は卵黄と卵白に分けておきます。
- ボウルにヨーグルト・砂糖(卵黄生地用)・卵黄を入れて混ぜ、溶かしバターを加えて混ぜ、薄力粉をふるって加えて混ぜます。
- 別のボウルに卵白と砂糖(メレンゲ用)を入れて柔らかいツノが立つまで泡立ててメレンゲを作ります。
- 2に3の1/2量を加えて混ぜ、残りを加えて切るように混ぜます。
- 型にクッキングシートを敷き、生地を流し入れます。バットにのせて、バットの1/2の高さまで湯を注ぎます。
- 140℃に予熱したオーブンで30分焼き、180℃に温度を上げて10分焼いて冷まします。
クリスマスの高齢者の食事は食べやすいように工夫する
味付けが濃くなりがちなクリスマスの食事ですが、高齢者が食べる場合はどのようなことに注意したり工夫すると良いのでしょうか。
歳を重ねるに連れて歯の本数が減ったり、顎の力が弱くなったりとして食べ物を噛む力がだんだんと弱くなってきます。
他にも味覚が鈍くなったり、好みが変わって栄養のバランスがかたよることもあります。
身体機能の低下に合わせた工夫が必要になってくるので、以下を参考になった上で献立を考えてみてくださいね。
噛む力や飲み込む力が弱くなっている場合
- 食材を柔らかくすることが大事になります。そのためには煮込んだり蒸したりします。
- ソースでとろみをつけることでパサパサした食材も飲み込みやすくなります。
- 和食であれば片栗粉やコーンスターチでとろみをつけます。
- お肉は繊維質を断ち切る様に切ることで噛みやすくなります。
- 一口サイズに切る。
- お野菜の皮(トマトの皮や豆などの薄皮)は取り除くと飲み込みやすくなります。
- 根菜類は繊維に対して垂直に切ると噛みやすくなります。
栄養がかたよっている場合
- たんぱく質・カルシウム・ビタミンD・食物繊維が不足しやすくなります。
- たんぱく質はお肉やお魚に多く含まれています。噛みにくいので避けがちですが、以下の様な柔らかい部位がおすすめです。
- 牛肉 ヒレ・サーロイン
- 豚肉 ロース・モモ
- 鶏肉 ささ身・モモ(皮は取り除きましょう。)
- お魚であれば、小骨が少なく骨を取り除きやすいものがおすすめです。
- 鮭・タラ・カレイ・イワシ・アナゴ・ムツなど。
- 意外にもマヨネーズはおすすめです。
- ポテトサラダの様にパサついた芋をねっとりさせて飲み込みやすくしてくれます。
- お醤油やお味噌に比べて塩分が低いです。
- 卵・お酢・油でできているのでたんぱく質も摂取でき、少量でもエネルギーを補給できるのです。
介護施設などでは、栄養士さんが高齢者それぞれの状態に合わせて献立を工夫しますが、自宅ではなかなかそうはできません。
食材の固さや味付けなどであれば少しの工夫で食べやすくできますし、今ではレトルトも進化しています!
無理のない範囲で頼れるものは頼って楽しくクリスマス会を迎えましょう♪
まとめ
- 高齢者には煮たり蒸したりした柔らかい食事がおすすめ
- ソース・片栗粉・コーンスターチなどでとろみをつけて飲み込みやすく工夫する
- たんぱく質が豊富なお肉やお魚は柔らかい部位を使うのがおすすめ
クリスマスの高齢者の食事やおやつの献立・レシピ・調理の工夫をご紹介しました。
食事をする時間を楽しめることで食欲増進に繋がりますのでぜひ参考にされてくださいね。
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