初詣に行ってはいけない日はいつ?いつまでに行けばいい?神社にお参りする時間や避ける時間をご紹介!仏滅や赤口に行く場合も解説
初詣には、行ってはいけない日などがあることはご存知でしたか?
忌中や不成就日、赤口などは縁起が良くないのでお祝い事では避けた方が良いとされているのです。
また、縁起の良くないイメージのある仏滅や鬼宿日ですが考え方や地域の風習によっては初詣に行っても差し支えがないそうです。
初詣は1日〜3日に行くのが一般的ですが、都合が合わなければ行ってはいけない日を避けて1月中に行きましょう。
もっと言えば「松の内」と言われるお正月の飾りを出している期間に行くのが理想です。
こちらの記事では、初詣に行ってはいけない日やいつまでにいけば良いか、仏滅や赤口はどうなのかなど解説しています。
最後には参拝方法やマナーもご紹介していますので、ぜひ2024年の初詣はこちらの記事を参考にされてみてくださいね。
初詣に行ってはいけない日はいつ?仏滅、赤口は大丈夫?
初詣に行ってはいけない日はどんな日があるのか具体的にみていきましょう。
何をしてもうまくいかない、願いが叶わず不幸な結果が起きるなどと言われています。
不成就日は、干支の組み合わせで吉凶を占う選日(せんじつ)と言われます。
縁起が悪く、願いが叶わないと言われる日なので初詣のように祈願する日には合わないでしょう。
一日中何をしても良くない最悪な日と言われています。
六曜と言って、暦の上でその日の吉凶を示します。「仏滅」「赤口」「大安」「先勝」「友引」「先負」の6種類があります。
冠婚葬祭の日にちを決めたり、新しいことを始める時にふさわしい日を六曜を参考に決める習慣が身近にもあるのではないでしょうか。
この中でも「仏滅」は特に縁起の良くない日なのでお祝い事は避けたほうが良いと言われています。
しかし、「仏滅」の字は昔に「物滅」と書かれていた時代があったようで、「物事が一旦滅びてまた新しく物事が始まる」という考えがありました。
気持ちを切り替えて再スタートしたい日などには向いているとも考えられているそうです。
「仏滅」とは、一般的には良くない印象ですが、そんな良くない日でも気持ちよく過ごせるように考えを工夫されているのかなと思いました。
また、六曜とは中国の占いなので日本の風習とは関係がなくそんなに気にする必要はなさそうですが、習慣としてよく参考にされるので知っておくと良いでしょう。
「赤」は血や火と同じ色から死や災い(わざわい)をイメージさせるため仏滅より注意すべき日とされています。
「赤口」ですが、不吉なことが連想されるので仏滅よりもお祝い事では避けられます。
「鬼が宿の中にいる日」という意味が込められています。
外に鬼が出歩いていないので、外出していれば良い吉日を過ごすことができると言われています。
鬼宿日は、文字だけを見ると縁起が悪そうなイメージですが、二十八宿という暦の中で最も良い吉日として知られています。
新しいことをスタートしたり、新しい財布を使い始めたり引っ越しをしたりなんかも良いそうです。
しかし、ひとつだけ注意点があり、結婚関係だけは避けるべきとされているのです。
理由は、「嫁入り」と言って、結婚して女性が嫁となり夫の家に入ることがあります。
家に入ってしまうと家の中にいる鬼と嫁が出くわしてしまうので危ないと考えられているからです。
では、2024年1月に向けて初詣に行ってはいけない日をまとめてみました。ぜひ活用してみてくださいね。良いスタートが切れますように。
1日(月) | 「赤口」 |
2日(火) | 「不成就日」 |
5日(金) | 「仏滅」 |
7日(日) | 「赤口」 |
10日(水) | 「不成就日」 |
11日(木) | 「赤口」 |
15日(月) | 「仏滅」 |
16日(火) | 「不成就日」 |
17日(水) | 「赤口」 |
21日(日) | 「仏滅」 |
23日(火) | 「赤口」 |
24日(水) | 「不成就日」 |
27日(土) | 「仏滅」 |
29日(月) | 「赤口」 |
初詣はいつまでにお参りすればいい?
初詣はいつまでにお参りしないといけないなど、決まりはありませんが一般的には1/1〜1/3の三が日の間とされています。
三が日って人がすごく多いですよね…。私は小さい息子がいるのであの行列に並ぶにはかなりの覚悟と勇気が必要です…。
同じような方は「松の内」と言って、お正月の飾りを飾っている期間にお参りに行くのが良いとも言われているので「松の内」にお参りに行くこともおすすめです。
地域によってお飾りを出している期間も違っていて関東は1/1〜1/7、関西は1/1〜1/15が一般的とされています。
お正月の雰囲気が漂っている中でお参りをするのも風情があって良いですが、都合が合わない場合は1月中にお参りしても大丈夫です。
それでは時間はどうでしょうか。お参りする時間や避ける時間を解説します。
お参りする時間
開門していれば参拝ができるので特に決まりはないようですが、神社では午前中の朝の空気が澄んだ清々しい時間帯がおすすめされています。
三が日の初詣は混雑するので、混雑を避けたい場合は4日以降の方が比較的人も少なくなります。
また、夜に参拝したい方は大晦日の12/31〜1/1にかけて深夜まで開門している神社やお寺だとライトアップしていて足元も安心です。事前に開門している時間を調べてお参りして下さいね。
避ける時間
六曜の「赤口」は朝の11時〜午後1時の間は吉ですが、これ以外の時間は凶になるので避けた方が良いとされています。
喪中に初詣に行ってもいい?忌中は初詣に行けない理由
初詣はお祝い事なので、不幸があった際はお祝い事は避ける風習があります。
「喪中」と「忌中」ですが、なんだか似ているので意味合いも同じなのかなと思っていました。
「喪中」とは、不幸があった日から1年間のことを言い、「忌中」とは、不幸があった日から四十九日の法要を迎えるまでを言うそうです。
近年では決まり事は柔軟に考えられるようになっていますが、一般的に「喪中に初詣に行ってもいいのか」「忌中に初詣に行けない理由」をみていきましょう。
喪中に初詣に行ってもいい?
不幸があった日から1年の間は、亡くなった人のことを想い悲しんで、自分の行動を控えめに過ごす期間とされています。
控えた方が良い行事は、一般的には以下のようなお祝い事やおめでたい行事への参加です。
- 結婚式への参加
- 正月行事
- 年始の挨拶
- 神社への初詣(50日を過ぎていれば参拝できるとしている神社もあるので事前に調べておきましょう。)
- 旅行
日本の宗教である神社の神道(しんとう・しんどう)では、「亡くなる」事に対して恐怖であり伝染すると考えられていました。
そのため1年間は神様の近くに行っては行けないとされています。
しかし、神社の考えは様々で神道の中で忌中は50日とされているので50日を過ぎれば参拝できるとしている神社もあるそうです。
反対に仏教である寺院の場合は神道のような考えはないので喪中であっても参拝できます。
忌中に初詣に行けない理由
神社の神道では、50日が忌中とされています。
この間は大切な人が亡くなったことで気力を失ったり、失望感や倦怠感を抱いたまま神社に持ち込まないようにします。
そのため、神社に入ることを避けた方が良いとされているのです。
どうしてもいきたい場合
寺院の仏教では、49日が忌中とされています。神社と違って神道のような考えはないので忌中であっても参拝できます。
どうしてもお参りしたい場合は寺院に行くと良いでしょう。
初詣に行く時の参拝方法とマナー
初詣に行くと、並んでいる人たちが次々と鐘を鳴らして手を合わせてお辞儀をしていますよね。
私はなんとなく前の人の見様見真似(みようみまね)で参拝していました。
きちんとした参拝方法を知ることで「参拝方法を間違えないように」と気を取られることなく心から神様に感謝してお祈りができるはずです。
まずは、神社でのマナーや参拝方法をご紹介します。
- 特別な事柄や場所などでの参拝は、それにふさわしい改まった服装を選びましょう。
- 鳥居をくぐる前に深いお辞儀をする。「一礼」
- 気持ちを整えてから鳥居をくぐります。
- 参道の真ん中は通らず、端を通るようにしましょう。真ん中は「正中(せいちゅう)」と呼ばれる神様が通る道だからです。
- 手水舎(てみずや)で心と体を清めます。
手水舎での作法
- 手水舎の前で、心を落ち着かせてそれから一礼します。
- 右手で柄杓(ひしゃく)を持ってたっぷりと水をくみます。この一杯の水を数回に分けて使うので少しずつ使いましょう。
- たっぷりくんだ水を少し左手にかけます。
- 柄杓を左手に持ち替えて同じように右手に水をかけます。
- もう一度柄杓を右手に持ち替えます。
- 左手に水をくんでそのまま口にふくみ口をすすぎます。
- そのまま左手に水をかけて洗います。
- 柄杓に残った水で柄杓の柄(持っている棒の部分)を洗いたいので、柄杓を縦に持って水が柄にかかるようにします。
- 元の位置に柄杓を戻します。
- ハンカチなどで手と口を拭いたら、浅く一礼をして手水が終わりです。
「二礼二拍手一礼」
- ご神前についたら浅く一礼します。
- お賽銭を入れます。ポンっと投げずに手をお賽銭箱に近づけてソッと入れます。
- 深いお辞儀を2回行います。「二礼」
- 両手を胸の位置に合わせて2回拍手をします。この時、手と手を綺麗に合わせずに少しずらして、両手を肩の幅くらい開いて拍手します。「二拍手」
- 綺麗に指先まで両手を合わせて感謝しお祈りをします。
- 最後に両手を離しておろし、気をつけの姿勢で深いお辞儀をします。「一礼」
次にお寺での参拝方法とマナーですが、マナーは基本的には神社と同じです。
違う点は神社は鳥居でしたがお寺では山門をくぐる前に一礼をして、敷居を踏まないように右足から入ります。
- 常香炉(じょうこうろ)の煙を浴びて体を浄化します。
- 清らかな気持ちに整えたら本尊に向かいます。
- 本尊の前に鐘があれば3回振って鳴らします。
- お線香やローソクがあれば火をつけます。
- お賽銭を入れます。ポンっと投げずに手をお賽銭箱に近づけてソッと入れます。
- 両手を合わせて一礼をしてお祈りします。神社と違って拍手はしないので注意です。
- 焼香台があればお焼香を行います。
- 浅く一礼します。
所々注意点がありますので、以下の注意点も踏まえて参拝してみてくださいね。
- お線香の火は、息を吹きかけず手であおいで消すように注意しましょう。
大事な人やものに息を吹きかける行為は失礼にあたるからです。 - お祈りをする時は拍手はせず、静かに両手を合わせましょう。
一般的には手は叩かないことが常識ですが、昔の時代には手を叩くことは敬意を表すことともされていました。
この事はまだ世の中に浸透していないのでお寺や周囲の人たちの様子に合わせると良いでしょう。 - お焼香は、お香を中指、人差し指、親指の3本指でつかみ左手を添えて額の高さくらいまでに掲げ、そのまま香炉(こうろ)に戻します。
お寺によって何回繰り返すか違いますが、わからなければ1回で大丈夫です。
帰る時も忘れずに鳥居の前で参道の方へ振り返り、一礼してから鳥居をくぐって帰りましょう。
伊勢神宮の参拝方法です。動画で見るとわかりやすいので参考にされてくださいね。
まとめ
- 初詣は「不成就日」「仏滅」「赤口」は避けてお参りする
- 忌中に参拝したい場合は寺院へ
- 参拝方法は二礼二拍手一礼
日本にもたくさんの伝統行事や作法があって覚えるのが大変ですが、ぜひこの記事を参考に良い2024年を迎えれますように。
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