子猫のドライフードをふやかすのはいつまで?切り替えるタイミングとふやかし方を紹介♪食べない時はひと工夫!おすすめ商品も紹介
産まれて間もない子猫にドライフードをあげる時は、ふやかして食べさせてあげます。
いつまでふやかす必要があるかというと、生後3.4ヶ月まではふやかしてあげるのがいいでしょう。
この時期は、永久歯が生え始めるタイミングです。生後5ヶ月以降は、歯と顎(アゴ)がしっかりしてくるので、固いものも食べれるようになります。
なので、生後3.4ヶ月まではふやかしたドライフードをあげ、徐々に普通のドライフードが食べれるよう、慣らしていく必要があります。
キャットフードには、元から柔らかいウェットフード(缶詰など)があるのに、どうしてふやかしてまでドライフードをあげる必要があるのでしょうか?
理由は含まれている栄養に違いがあるからなんです。
こちらの記事では、子猫の食事方法から、おすすめのドライフードまでご紹介させていただきます♪
子猫のドライフードをふやかすのはいつまでなの?
子猫は生後4週間を過ぎたころからミルク以外の食べ物に興味を持ち始めます。
生後間もない子猫は、消化器官が未発達のため、やわらかいものをあげるようにしましょう。
何をあげたらいいのかというと、以下の2つが考えられます。
・ウェットフード
・ふやかしたドライフード
もともとやわらかいウェットフードがあるのに、なぜわざわざドライフードをふやかしてあげる必要があるのでしょうか?
それは、ウェットフードとドライフードに入っている、栄養の違いがあるからなんです。
ウエットフード(缶詰やパウチに入っている)
- ウェットフードとは「一般食」と呼ばれるものがほとんど
- 一定の栄養基準は満たしているが、必要な全ての栄養が入っているわけではない
- 「副食」の扱い
- 値段が高い
ドライフード(通称カリカリ)
- ドライフードは「総合栄養食」と呼ばれる
- これと水さえきちんと摂取していれば、十分健康的に生活していける
- 「主食」の扱い
- 値段が安い
子猫は、成猫より3倍ものエネルギーが必要とされています。
なので、栄養価の高いドライフードは、子猫が成長するための食事にぴったりなんです。
ですが、そのままあげてしまうと、まだ歯が生えそろっていないため、うまく嚙み砕けず、のどに詰まらせてしまう危険があります。
最初にお伝えしましたが、消化器官もまだ未発達なため、固いものは消化不良を起こしてしまうこともあります。
以上のことから、子猫にドライフードをあげる時はふやかす必要があるのです。
ドライフードは栄養たっぷりで、子猫の成長にはぴったりということはわかりましたが、いつまでふやかしたドライフードをあげればよいのでしょうか?
子猫は生後5ヶ月頃に永久歯が生えそろいます。歯や顎の力が強くなるため、この頃には、しっかりドライフードを噛み砕いて食べることができます。
なので、その前の生後3~4ヶ月まではふやかしたドライフードをあげるようにしましょう。
ドライフードをそのまま食べれるようにするため、徐々にふやかすための水分を減らして、固さに慣らしていくことも大事ですよ。
子猫のドライフードのふやかし方を説明!温度に注意!!
先ほど子猫は成猫の3倍ほどエネルギーが必要と言いましたが、いったい1日に、どれくらいの量をあたえればいいのでしょうか?
猫の餌の適正量の計算式があるので、それで計算してみましょう。
成猫・・・「体重(㎏)×80キロカロリー」
老猫・・・「体重(㎏)×60キロカロリー」
子猫・・・「体重(㎏)×200キロカロリー」
1日当たりの摂取カロリーの出し方
生後4ヶ月の子猫の平均の体重で計算してみます。
生後4ヶ月の子猫の体重1.5㎏×200キロカロリー=300キロカロリー
ドライフードは大さじ1杯でだいだい37キロカロリー(10g)なので、1日8杯分のドライフードを与えます。
子猫は1度に消化できる餌の量が少ないので、1日に4~5回にわけます。
1日4回に分けて与えるとしたら、1回分は大さじ2杯となりますね。
では次にドライフードのふやかし方を説明してきます。
ドライフードのふやかし方
用意するもの
- ドライフード(子猫用)
- 底の深いボウル
- お湯(ぬるま湯)
ドライフードは子猫用を使いしょう!成猫用よりも栄養価が高く、少し柔らかくできているため、ふやかしやすいんです。
①1回に与える目安の量をとる(先ほどの計算式を使ってください)
②底の深いボウルに入れ、ヒタヒタになるくらいお湯(ぬるま湯)を入れる
③10分置いて固さを確認し、少し潰して完成
ポイントはぬるま湯を使うことです!熱いお湯をかけてしまうと、ドライフードの栄養素が壊れてしまう恐れがあります。
お湯をかけてふやかす方法の他に、レンジで加熱する方法もあります。
用意するもの
- ドライフード
- 耐熱ボウル
- 水
①1食分のドライフードを耐熱ボウルに入れ、ヒタヒタになる程度水を入れる
②レンジで約20秒加熱する
③やわらかくなっているか、熱くないか確認したら完成!
ドライフードは油でコーティングされているため、水からだとふやけにくいことがあります。
少し砕いてから水を入れるとしっかりふやけますよ!
ふやかしたドライフードの注意点
ふやかしたドライフードで、気をつけなければいけないことが3つあります。
1つめは温度です。猫舌という言葉もありますが、猫の舌は神経が集中していて熱さにかなり敏感です。熱すぎるものは火傷の危険性があります。
人肌程度(40度くらい)に冷ましてからあげるようにしましょう。
2つめは、ふやかしたドライフードは、余ったらすぐに捨てるということです。
ふやかしたドライフードは傷みやすいんです。
「あんまり食べなくて残ったから置いておこう」や、「ふやかすのがめんどくさいから、まとめてふやかそう」など絶対にしないでください。
3つめは、ふやかすときの水が多くて残ってしまった場合、水は捨てずに一緒にあげましょう。
その水の中にはドライフードの栄養が含まれているかもしれません。水分補給にもなるので、そのまま与えて下さい。
子猫のドライフードを切り替えるタイミングは歯に注目
子猫の食事はいったいどんなタイミングで切り替えたらよいのでしょうか?
月齢に合わせてどのような餌をあげたらいいのかまとめてみました。
月齢 | ご飯 | 理由 |
---|---|---|
生後3週(授乳期) | 子猫用ミルク・母猫がいるなら母乳 | まだミルクしか消化することができない |
生後4~12週(離乳期) | 子猫用の離乳食・ふやかした子猫用ドライフード・子猫用ウェットフード+ミルク | 乳歯が生え始め、ミルク以外のものに興味を示す。飲みなれたミルクを一緒にあげると、子猫にとって食べやすい |
生後3~4ヶ月 | ふやかした子猫用ドライフード・子猫用ウェットフード | 歯が生えそろってくる。固いものに慣れさせるため、徐々に水分量を減らしていく |
生後5ヶ月以降 | 子猫用ドライフード | 永久歯が生えそろい、顎の力も強くなっている。固いものも砕ける |
成長速度や食の好みは、猫1匹1匹違います。固い食感が好きで早めにドライフードをふやかさなくてもよくなる猫もいます。
この表の週数にこだわらず、子猫の成長速度や好みに合わせてあげる餌を変えてみてください。
また、猫は子猫のときに、口にしたものの経験が、そのまま成猫になったときの食に影響が出るそうです。
食習慣や食の傾向は生後6ヶ月までに決まるといわれています。
同じものを食べさせていると、新しい食べ物に対して警戒心が強くなってしまうのかもしれません。
病気にならないのが一番ですが、もし病気になった場合、急に餌を替えなければいけないことがあります。
その時柔軟に対応できるようにするため、子猫のうちに、色々なメーカーのバリエーションのあるフード与えて、様々なにおい、食感、風味を経験させてあげましょう!
子猫がドライフードを食べない時は試しにトッピングを
子猫に限らず、猫が今まで食べていたドライフードを急に食べなくなるときがあります。
なぜ食べないのかというと、次の3つの原因が考えられます。
①味に飽きてしまった
今までは普通に食べていたのに、急に食べなくなったときは、味に飽きてしまった可能性があります。
猫は同じものを食べ続けていると、飽きて急に食べなくなってしまうんです。
私たちも同じものをずっと食べ続けるのは嫌ですよね。
そんな時は、今まで食べていたドライフードに、猫用のふりかけや、おやつをトッピングしてあげるといいんですよ。
ドライフードを軽くレンジで温めるのも、臭いが強くなるのでおすすめです。
ここで注意しなければならないのが、食べなくなったからといって、頻繁にドライフードを替えないことです。
食べなければ、他のものが出てくると思い、余計食べないことが増えてしまいます。
おやつやふりかけ以外の対策は、好みのドライフードを何種類か用意し、ローテーションを組むことです。
そうすれば、飽きることなく食べてくれますよ♪
②口の中が痛い
口内炎や歯周病・口内の傷などにより、食べることに痛みを感じているのかもしれません。
猫はあまり口の中を見せてくれないので、どのような状態になっているのかわかりにくいです。
なので、以下の点に注目しながら、猫の様子をチェックしてみてください。
- よだれが多い
- 口が開いたままになっている
- 口から普段とは違うにおいがする
- ご飯を食べるとき、痛そうにしていたり、食べにくそうにしている
ドライフードのような固いものが食べれなくても、ウェットフードなどの柔らかいものが食べられているなら、しばらく様子を見てあげも大丈夫です。
しかし、猫の状態がよくわからない、どうすればいいのかわからないなど不安があれば、動物病院に相談に行くのがおすすめです。
③大きな病気
何か大きな病気により急にドライフードを食べない可能性もあります。
ドライフード以外に水やおやつも食べなかったり、明らかに元気がない場合は早めに動物病院を受診するようにしましょう。
特に水分を飲めていないと、危険な状態に陥る可能性が高いです。早めに受診することで、大事に至らず済むことができますよ!
子猫のドライフードおすすめ3選!子猫用はここに注目!
子猫には子猫用のドライフードを与えることが大事です。
なぜ子猫用を与えるのが大事なのかというと、先ほどもいいましたが、子猫用は栄養価が高いんです!
なので、なるべく子猫には、子猫用のドライフードを食べさせてあげましょう。
では、子猫用のドライフードはどこを注目して選べばよいのでしょうか?
①高タンパクで栄養価が高い
タンパク質は猫にかかせない栄養です。成長期の子猫にはタンパク質含有量(がんゆうりょう)30%以上の高タンパクなキャットフードがおすすめです。
②グレインフリーで消化にやさしい
グレイングリーとは穀物(小麦・とうもろこし・米など)を完全に不使用という意味です。
そもそも猫は肉食動物なので、穀物に含まれている植物性タンパク質と相性が悪く、消化不良を起こしてしまいます。
特に子猫は消化器官が未発達のため、穀物不使用(グレインフリー)のドライフードを選ぶようにしましょう。
③無添加で安全な食材を使用している
ドライフードを食べるまで、ミルクで育ってきた子猫には、保存料や調味料などの人工添加物が使われた餌は刺激が強すぎます。
また、「ミートミール」や「肉副産物」など、なんの肉かわからないような食材は与えるべきではありません。
実は日本はペットフードに関する安全基準が緩く、国産の安いキャットフードにはこうした原料が使われています。
気になる方は、原材料の中身までしっかり確認して選ぶようにしましょう。
④小粒で食べやすいもの
まだ歯が生えそろっていない子猫には、小粒で食べやすいものがおすすめです。
ドライフードは歯ごたえがあって噛む練習にもなります。
ですが、子猫はうまく噛み砕くことができず、喉に詰まらせてしまう危険もあるので、粒の小さめのものを選ぶようにしましょう。
以上のことを踏まえて、おすすめのドライフードを3つご紹介します♪
ニュートロナチュラルチョイスキャット 室内猫用 キトン チキン
- 小麦不使用
- 高品質な肉がたっぷり
- 着色料・化学合成物不使用
ピュリナワンキャットフード
- 新鮮なチキンを原材料にしたドライフード
- 無添加
- 風味を損なわない小分けパック
- 原材料を厳選し、人間の食品と同じ加工基準で作られている
オリジンキャット&キトゥン
子猫ちゃんの健康を考えて、どんな餌を与えたらいいのか考えてみましょう♪
まとめ
- 子猫は生後3.4ヶ月までドライフードをふやかして与える
- 生後5ヶ月にはドライフードをそのまま食べることができる
- あくまでも基準であって、猫それぞれの成長スピードに合わせてあげる
- 同じものをあげると、飽きてしまうため、何種類かでローテーションを組む
- ドライフードは「高タンパク」「グレインフリー」「無添加」「小粒」のものがおすすめ
子猫にふやかしたドライフードをいつまで与えたらいいのか、調べてみたら、生後3.4ヶ月までということがわかりました。
猫との生活の中で、ドライフードをふやかす期間はほんの少しです。
大変に感じることもあるかと思いますが、愛情をこめて、子猫にご飯を作ってあげて下さいね。
こちらの記事では、猫の餌の保存方法が紹介されています♪
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